陰陽戦記TAKERU 後編
途端全身の体毛が逆立って紫色の磁力波が放たれると周囲のスクラップを呼び寄せ取り込み、さっきの鬼と同じ姿になった。
『こうなったら町中ぶっ壊してやる、どいつもこいつも皆殺しだ!』
体が無機物で鬼が溜め込んだ陰の気を取り込みエネルギーに変えた訳だからこの鬼自身は檮杌と言う事になる、そうなるともう遠慮はいらない!
「そうはさせねぇぜ!」
「武様!」
そこへ美和さんと香穂ちゃんがやって来た。
「遅れて済みません、」
「町中パニックだったの!」
檮杌が放ったスクラップは町中に結構被害を出したらしい、美和さん達は怪我をした人達を助けていたと言う、
「た、拓朗さん?」
香穂ちゃんは酷い怪我をしている拓朗を見て口を抑える、しかし拓朗は玄武の力で回復しつつあった。
「香穂ちゃん、拓朗を見ててくれ…… 美和さんは俺と一緒に奴を!」
「はい!」
美和さんの持つ弓から炎が噴出して朱雀の弓に変化、俺も麒麟の鎧を装着する、
『死ねっ!』
檮杌の口から怪光線が発射、俺と美和さんは朱雀の力で怪光線を相殺する、
「くっ…… 防御が精一杯だ!」
相手の磁力光線が強力すぎて俺と美和さんの力で防ぐのがやっとだった。
攻撃できないんじゃやがて負けるのはこっちだ。
作品名:陰陽戦記TAKERU 後編 作家名:kazuyuki