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陰陽戦記TAKERU 後編

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 チャリなら10分近くかかる道のりを全速力で走って1分足らずで風祭神社の方向へと走った。
「美和さん!」
 風祭神社から数メートル離れた場所で倒れてる美和さんを発見した。俺は美和さんを抱え上げる。
「た、武様……」
「大丈夫か美和さん?」
 美和さんはかなりダメージを負ってた。
 体や衣服が所々切り裂かれているがその割りに出血が少ない、
 美和さんにこんな事が出来る奴の正体は分かってた。
「待ってろ、今すぐ麒麟で……」
 麒麟が宝玉に戻って俺の手に収まり美和さんに近づけようとする、
 だが美和さんは右手でそれを止めた。
「わ、私は大丈夫です…… それより香穂様が……」
「香穂ちゃん?」
 そう言えば香穂ちゃんの姿がない、確か美和さんが送ったはずじゃ……
 すると美和さんの横に朱雀と青龍が具現化した。
『香穂は…… 攫われたわ』
『申し訳ありません、我々が着いていながら……』
「香穂ちゃんを攫った?」
 何でまた?
 だけど今はそんな事を考えてる場合じゃない、
「おい白虎、香穂ちゃんはどこに行ったか…… あれ?」
 俺は辺りを見回すが白虎の姿は無かった。
 途中まで一緒だったのに……
『武、四凶の気配が残ってる。これなら俺の力だけで四凶を追える!』
「ああ、美和さんはここにいてくれ。一応拓朗にも連絡を入れとくから」
『美和の事は気にしないで、もう少ししたら動けるようになるわ』 
 良く見ると美和さんの傷が治りつつあった。
 朱雀は玄武ほどではないが細胞を活性化させて自己回復能力を高める効果があるらしい、
「そうか、じゃあ俺先に行くよ!」
 俺は麒麟に念じると鬼斬り丸を呼び出して四凶の後を追った。