陰陽戦記TAKERU 後編
残された道真は顔に鬼斬り丸が突き刺さったまま再び訪れた自分の敗北を信じられず、その瞳に憎しみをたえぎらせていた。
『ま、まさか…… また負けるのか…… あんな小僧に…… 勝てぬと言うのか……』
道真は小さくなって行く武と美和を見ると自分が敗北したにも関わらず不適に口の端を上にあげた。
『終わりはせぬぞ…… この世に人間の卑しい欲望がある限り…… 余は必ず蘇る…… この世に生きる人間全てが余なのだぁ!』
道真が閃光を放つと轟音を立てて爆発した。
『ギャアアアア――――――ッ!』
暗黒天帝は消滅、時代を超えて行われた戦いはこれで終わった。
作品名:陰陽戦記TAKERU 後編 作家名:kazuyuki