主よ。すべての光に祝福を。
確かに。少し目線が高くなったかもしれない。――僕は彼女の頭に手を置いた。彼女はというと勿論、ただ首を傾げる。
「惚れるなよ? 僕のあまりのイケメンぶりにさ」
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/ねーねー、よりくん。
なに、ふーちゃん?
/よりくんはすごいね。わたし、めをもってるみたい。
ほら、ふーちゃん。おっきいくもだよ。
/ほんとだ。おおきいねー。……おおきいん、だよね?
みえないの?
/みえるけど、みえないや。やっぱり、みてみたいなあ。
じゃあ、ぼくがなおしてあげるよ! おいしゃさんになって、ふーちゃんのめをなおしてあげるよ!
/ほんと?
ぱぱよりえらいおいしゃさんになる。それまでぼくが、ふーちゃんのめのかわりになって、いっぱいみせてあげるよ。
/うん。ありがと、よりくん。まってるよ?
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「――ああ。期待してるよ。ありがとう、ヨリ」
to be continued→
作品名:主よ。すべての光に祝福を。 作家名:八雲珈琲