赤の刻印
なぜか同属を殺す為だけに生きている一族がね。300年前に
元々は黄神で5神の1つだったのが、謀反を侵し削り合いの繰り返し」
僕「吸血鬼も死ぬの?不死身じゃないんだ?」
白鳥「勿論、死ぬわよ、直射日光に当れば死ぬって聞いた事あるでしょ?」
僕「へ~あれ本当なんだ、ニンニクは?」
白鳥「でも日光に当っても、2.3時間は大丈夫よ、かなり痛いけどね、
ニンニクも大丈夫。ちなみにこの学園の中はシールドが
あるから昼間でも気にしなくていいわ」
白鳥「体の事をもう少し説明すると、普通の食事はしなくても死なないけど
血は月に一度は飲む必要があるは、貴方は私の血を、私は貴方の血を
飲むの、その日がくれば貴方に分るから言ってね、私も貴方の血を
貰うから。」
僕「二人で交換するの?じゃ人間の血を飲まなくていいんだ」
白鳥「私達は人間の血は飲まない、遥か太古からの決まり事なの
それを破っているのも、黄神一族だけ」
僕「じゃあ、キミが僕の血を飲んだのは、大丈夫なの?」
白鳥「私だけに許された特権なの、でも私も人間の血を飲んだのは
貴方が初めてよ、ましてや眷属を作ったのもね」
僕「それってどう言う事、眷属って?」
白鳥「人間で言えば結婚よ」
僕「けけけ結婚!」
白鳥「そうよ、光栄に思いなさい、初めは貴方への哀れみからだったけど
この3日間で貴方を見直したわ、なぜ貴方がここに選ばれて来たか
分った気がする、3神の思惑とはかけ離れた結果だろうけど」
僕「そうですか、僕はここに生まれ変わる為に来たんだけど、予定と
違う生まれ変わりだし世界まで変わっちゃたから、
まだ良かったのか、悪かったのか分らないな」
白鳥「そうかも知れないわね、でも確実に善い方に生まれ変わったはずよ
それと今日からはここで私と暮らすから、貴方の部屋も用意して
荷物も運んでおいたわ」
僕「えっ、ここで白鳥さんと一緒に暮らすんですか~?」
白鳥「勿論、夫婦ですもの」満面の笑み
初めて白鳥さんの笑顔を見た、天使だよ~、いや悪魔か?
吸血鬼か~どうなっちゃうんだろう、僕。
吸血鬼の世界は、実に面白い、彼らは全員が人間で言えば天才かな?
2000年の記憶を所有し、必要であれば血の交換によりそれぞれの記憶を
共有し引き出せる事ができる、2000年記憶を持てるのは5神だけらしい
分家だと200年なんだって、200年で十分だけどね。
僕も白鳥さんと今日初めて血の交換をしたけど、2000年の記憶は感動だ
記憶2000年分は勿論、スーパーコンピューターを凌駕する演算能力、
運動能力は桁外れジャンプで2Kmの距離を移動できる。
これも分家は10分の1になるらしい。
人間を全て吸血鬼に変えて支配しちゃえばいいのに、と聞いたら
それは滅びに繋がるからダメなのだそうだ、
吸血鬼は人間よりも上位であり、種の頂点に居るのにも関わらず、
あくまでも傍観者らしい?
人間の節目に少しだけ手を加える事はあるけど、大きく絡む事はしない
ただ、黄神一族は4神を倒すのに、人間をゲームの駒に使い
4神がそれを阻止する為に人員を割かねばならず、
100人しか居ない黄神に翻弄され一進一退の攻防が続いているようだ。
僕は吸血鬼なりたてだから、人事のように説明を聞いていたら
白鳥さんに思いっきりどつかれた、人間の時の僕なら確実に死んでた一撃
僕「何をするんですか?」
白鳥「貴方が分ってないからよ、私の眷属と言う事は、吸血鬼のトップで
世界の頂点の中の頂点なのよ!」
僕「えっそんな事、言われても、吸血鬼なりたてだし.....」
白鳥「はぁ~これだから元人間は、先が思いやられるわね、黄神との
戦いにも先頭に立たなきゃいけないのに」
僕「僕は平和を望みますので、和平の提案なんてどうでしょう?」
白鳥「一族が貴方のせいで滅びるわね.....アカネ、アカリ」
まるで最初からそこに居たように2人のメイドが現れた
白鳥「彼に全てを教えて頂戴」
二人「分りました」うわ~完全にシンクロしてるし
二人は返事をした途端、僕の両側から抱きついた。あぁ~幸せ~
次の瞬間二人に両側から首を噛まれ血を吸われました。
あ~吸われるのも慣れてくると痛きもちいいかも
さすがに二人同時に吸われるとフラフラで意識が飛びそう
白鳥「そこまで!」
二人が慌てて僕から離れた、見ると二人共恍惚とした顔をしている
か、か、可愛いかも、僕がニターとボケていると
白鳥さんにまた頭をどつかれ「早く二人の血を飲みなさい」
白鳥さん怖いんですけど
アカリ、アカネさん二人が頬を赤らめ綺麗な首を僕に差し出す姿に、萌~
首より唇にキスしたい、間違えた振りしてキスしちゃおうかな
でも白鳥さんに絶対殺されるよな
僕「失礼しま~す.....」どっちだか分らないよと思っていたら
「アカリです」心を読まれた?そんな顔してたんだろな。
う~緊張する、いただきますガブ!
あぁ美味しい、でも白鳥さんとはちょっと違うな、何が違うんだろう?
白鳥「はい、そこまで次」
えぇもう終わり、もうちょっと欲しいのに、残念だけどアカリさんの首から
口を外すと、次はアカネさんの首にガブリ、これまた、うんま~い
流石は双子、アカリさんと同じ味だな
白鳥「はい、終わりよ、二人は下がってなさい」
二人が下がると、突然白鳥さんが僕に抱きついて来た
えっ、どう言う事???????????????
僕は舞い上がり(吸血鬼になっても変わらない性格)
気を散らす為、白鳥さんに質問をした
僕「アカリさんとアカネさんと血の交換をしても眷属にはならないの?」
白鳥「ならないわよ、眷属を作るスキルを持つ者は、4神それぞれに1人
だけ、一族の長による一子相伝なの、今貴方達がしたのは血の交換
による情報交換よ、二人から戦いの情報が行ったでしょ」
僕「うん、来た、しかも何か僕が強くなった気がする」
白鳥「彼女達は白鳥家格闘の、No2.3でそのスキルを貴方に伝授したの
だから貴方は強いわよ」
僕「そうなんだ、でもそれなら全員で交換しあえば無敵じゃない」
白鳥「それが黄神との争いの元凶なのよ、力を得ると使いたくなる輩が
出てくるから、今はNo制にして管理してるの」
僕「僕はいいの?それと情報交換って言ったけど僕からって情報あげるのって
どうやるの?」
白鳥「貴方はNoゼロだからいいの、貴方は基本的には情報交換はまだ無理よ
さっきは仕方なく二人にさせたけど、貴方からは情報が駄々漏れなの
だからさっき二人がおかしかったでしょ、大方二人の事、可愛い!
とか考えてたでしょ!」
僕「そうなんですか、恥ずかしすぎる~」
「そうすると僕は彼女達と同じくらい強いんだ、後No1の人が居るんですね」
白鳥「え、あ居るわね1人」お白鳥さんが動揺してるぞ
僕「No1の人とも交換するんですか?」
白鳥「う~んどうかな?彼とは無理かもしれないかな?」
お、白鳥さんが人間っぽいぞ、これは突っ込みどころだな