文芸部での活動まとめ
「趣味が悪い…センス悪い…センス、潜水艦か?」
「はい、センス・いかんです」
「駄洒落寒すぎる…」
「その口調で言ってほしくないよね」
「考えたのは緑帝ですよ」
仮面の鎧男が楽しそうにセンス・いかんと言う姿が脳内に再生された。
「……あれはあれでいやかな」
「そんな頭あるようには見えないが…」
「駄洒落だけですがね」
「納得」
「では最後です。長いのでコレもコメントバーに表示しましょうか」
[ある洞窟の中で、とても珍しいものが見れるという評判がありました。
興味をもったある男は自分も見たくなり、その洞窟へと出かけました。
洞窟の入り口にたどり着くと評判通り多くの人々が
その珍しいものを見に行ったらしい足跡がありました。
ところがその男は、その足跡を見るなり洞窟へ入らずに引き返してしまいました。
一体なぜでしょうか?]
「洞窟だから洞窟問題か?」
あきれたようにシルビアは言う。
「恐竜の足跡だった」
トゥエルは混乱しているのか、もはやまともなことを言えないらしい。
シルビアはそれを無視して、答えを宣言した。
「それは……
その後、来た道をシルビアを先頭して二人は戻っていた。
「以外にあっさり終わったな」
「……なんか疲れた」
「それは俺のセリフだ。それにしても最後のあれどういう意味だったんだろうな」
「見事5問正解した貴方達には雪玉を差し上げましょう」
「どうも」
「さて、後は合成してスタッフに渡すだけですね」
「先着だったか早めに行ったほうがいいよな」
「そうですね、覚悟しておくといいですよ」
「なにを」
「問題イベントの主催者は」
人を試すように白帝は問いかける。
「緑帝?」
「そういうことですよ」
「分けがわからん」
「まあいいでしょう、そのうち分ります」
「なんなんだろうね」
「さーなー…。さて、合成も終わったし渡しに行くか」
「おー」
シルビアの言葉にトゥエルが抑揚なく答えた。
「で、何もらったんだ?」
「緑帝の仮面。効果は特にないみたい」
「……あるぞ効果」
「なに?」
「怪しくなる、テンションががた落ちする」
「……そうかな」
「見てみろ手に入れたプレイヤー達の顔を」
「私はいいと思うんだけど」
「(トゥエルはずれてる。って今更か)よかったなもらえて」
「でも効果ないからいらないね」
「必死に攻略したやつらの脱力加減は大きいだろうな」
「緑帝イベントに期待したらダメってことだね」
end
作品名:文芸部での活動まとめ 作家名:悠蓮