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無敵最強絶対不敗伝説

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あのゼルに味方をしてやれば、他の大物3人と戦える。死んでしまえばそれまでだが、自分が強くなるにはそれぐらいの覚悟が必要だ。そして、ゼルに並ぶほどの実力者達と戦うことで磨きをかけるしかないのだ。
中心部では、現在各国の舌戦が繰り広げられている。やがて、遠くで戦闘が始まった。
これをうけてゼル達はそれらに飛び込んで行くようだ。アイラは女で槍を持っているだけ。誰も気に止めず攻撃をしかける。
敵は魔術で防御を展開する。アイラは難なく突き破るが普通の人はずいぶんしんどいようだ。
中にはバリアを抜けてチボーンを攻撃するが、どうにも難攻不落の場所をたたき始めてしまったようだ。中心部では一人で3国と戦っているようだが、どこの無謀だろうか?
気にしているヒマは無い。まずは、この硬い守りを落とすことだ!
 グレンはオーシャンについていた。リナがオーシャンに参戦しているためだ。遠くに猛烈な衝撃波でチボーンに攻撃を浴びせる少女が見える。リナだ。だが、近寄れない。巻き添えを食うだろう。
グレンはひとまず、静観を決めているマウントに向かった。リナにくっついているのがどんな”野郎”かは知らないが、リナはグレンのものであるという理由からである。
二刀流の女性が立ちふさがる。なんと、赤い目でにらみつけられてしまった。グレンはこれはかなわぬと退却せざるを得ないが最後にたずねた。
「リナと行動を共にしていた野郎はだれだ?そいつと戦わせろ。そいつだけは許さない。」
すると、相手の女は笑いながら言う。
「リナなら、禁断の愛に目覚めてしまったわ。そして私も…あなたの出番はもう終わったのよ。そして、私を倒せるかしら?」
グレンはこれを聞いて卒倒してしまった。
スカイヤ地方中心部、ヤヘイとチボーンのぶつかり合いとオーシャンの飛び道具が行きかう危険区域にライはいた。ついに止まらなかった戦争。もはや自分で消すしかない。
三国を相手に奮闘するライ。六気でチボーンのバリアは簡単に抜けるが、オーシャン側の飛び道具は面倒だ。ヤヘイ側に向かえば飛び道具を気にせずに戦える。とりあえずはヤヘイをつぶすことにした。
六気をみなぎらせて駆け抜ければそのほとんどが道を開ける。一人ばかり、道を開けない者がいる。車を運転して飛び出してきた人間にクラクションを鳴らすように衝撃波を見舞うとその者は気合い一声のもとにかき消してしまう。ライがぶつかると、巨大な槍でがっしりとうけられてしまった。
「あなたはだれ?私はアイラ。あなたの強さでも怪我をする。」
確かに怪我をしそうだ。自分の六気が薄くなっているのがわかる。
ライはこの女と戦って見たくなった。
よく見ると少しかわいいが、これだけ強ければ殺しても死なないだろうし、殺すつもりで無ければころされてしまう。六気をさらに高め、対峙する。アイラも負けてはいない。
黄色眼のゼルほどではない以上負けるはずは無い。どこか紳士的なライは来いと言わんばかり。槍で見えないほど早く、雨のような突きを繰り出す。重みがあるのでただの剣で受ければ剣が折れるだろう。しかしライはそれら全てを受け切る。続けてその場で竜巻を引き起こすと、ライもまたそれに習って竜巻を繰り出す。竜巻がぶつかり合ったころどこからか巨大な爆発が襲ってきた。六気の力で爆風を察知、急所をかばうが吹き飛ばされる。
アイラの方に巨大な衝撃波が迫る。アイラはにらみつけるが身体が言うことを利かない。
何ものかにドンと押されてよけるが、ドンと押したのはライだ。衝撃波は吹き飛ばすことすらせずライを切り刻む。
この男、なおも息がある。
「ど、どこかの道場で…出会えば…いいライバルに…なれたはず。」
細い声でも話している。良く見ればさほど深くないキズばかりで、全身の鈍痛で身体が硬直しているようだ。しばらくは動けない。だが、今度は巨大な地震が襲ってくる。
そこかしこの地面が割れてしまう。アイラはライを抱えて地割れから逃げ出す。
地震が収まると、立ち上がったものが次々と血を吐いて倒れていく、あるものは腹部、あるものは顔面に衝撃を覚えているようだ。
アイラが六気で探ると、かすかに何ものかが走り回っているのが見える。
アイラはライの剣を引き抜いて、ライをまたいで剣を構えた。アイラが右に剣を振ると動いている何かがそれをよける。今度は腰をひねって後方に衝撃波を繰り出す。ぎこちないが、これすらも何ものかがかわしていく。

しばらくするとライは起き上がり自らも防御をしはじめた。
さっきまでいろんな建造物もあった場所だが今は何も無い。やがて、その攻撃も収まる。
「アイラ、見えてるんだな?俺にはかすかにしか見えないが、どうだ?」
ライがようやく声を出す。
「私にもかすかにしか…。一つ言えるのはこれで生きてられるのは私達くらいなものね。」
お互いに背中を預けて言う。
遠くに4人の人影がいる。おそらくこの信じられない攻撃の数々は彼らの仕業だ。
「知り合い?」
声が重なる。確かに知っている。
「お花屋さんと掃除の人。」
「いつぞやの逃げるお姉さんとひどい水攻めをしてきた男だ。」
二人を見て4人は驚きの声をあげる。


「私のあれから逃げ切るなんてね。」
「その前によく俺の攻撃を耐えたな。」
「僕の地震攻撃も抜けてきて…」
「ボクの動きを邪魔してたんだ。」
驚く4人にライは言う。
「俺の名はライ。確かスカイヤがオーシャンに攻め入られたとき、ゲンライさんを連れて逃げていた人ですよね?私にその強さを分けてもらえませんか?」
続けてアイラも言う。
「私はアイラ。ガーデニングショップのお姉さんがまさかこんなに強いなんて思いませんでした。私ももっと強くなりたいです。教えてください。」

全世界から軍事力が姿を消した。これからは己を磨く時代になる。誰もがそう信じて疑わなかった。


 ライはリナに剣の指導を受ける事になった。
まず、リナが教えたのは無限突きである。
二本の剣を高速で繰り出し相手に付け入る隙を与えない。ライの突き技はやや無駄が合ったのでこれによって無駄を無くすことがリナの狙いである。
さて、応えるライは始めこそ突きを連打しているようにしか見えなかったが、徐々にキレが現れて並みの剣士では、付け入る事ができないほどになった。
早速リナを相手取って実践してみた。
ライは構えるリナの隙を見て打ち込む。
リナは襲いくるライの剣をことごとく裁く。
「遅いよ。ライ。」
言うだけの事はある。リナは片方の剣を使っていない。程なく、リナの剣がライを捕らえる。ライの技は簡単に打ち砕かれた。
次にリナがライに与えたのは衝撃波を幾度も放つものだ。ライはこれもどうにか習得。覚える早さはリナも目を見張る。
 さて、アイラである。現在ルナに教えを請うているが、ルナの恐ろしい突き技を修行している。同時に破壊力の高い衝撃波も修行している。槍で繰り出すという離れ業だ。大きく、重い槍で繰り出すだけに、破壊力はルナのそれを上回る。
「次は最強の突き技よ。できるかしら?」
そう言いながらルナは剣で鉄板を貫いてみせた。一瞬の瞬間に全精力を込める突き技であり、相手の剣をも打ち砕く。
アイラの槍によるものであれば破壊力はさらに増すであろう。
作品名:無敵最強絶対不敗伝説 作家名:peacementhol