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燈籠くんの怪奇的高校生活(仮称)

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「あっ・・・・・・麗華さん。それじゃこのままだと廃部になってしまうんじゃ・・・・・・」
「良く気がついたね、宵ちゃん。隣にいる脳細胞が壊死したであろう男性とは大違いだね。宵ちゃんの言う通り今現在、我が怪奇現象解決部は廃部の危機にさらされている」
「ひどくないですか? 入学して一週間も経ってない新入生に対してあまりにも
酷い言いぐさじゃないですか?」
 なんかやけに俺に厳しいような気がする。
 「宵ちゃんも知っての通り、」
 「盛大にスルーするなよ!」
 さすがの俺もここまで見事なスルーをかまされると悲しくなる。多分、結羽海さんに悪気はないのだろうけど・・・・・・いや、逆に俺を弄んでいるということは悪気があるのだろうか。
 ・・・・・・ないことを祈ろう。
 「燈籠くん、人の話に口をはさむということは、人間が持つ数少ないコミュニケーション方法である『会話』の中で最も効率を悪くする愚かな行為の一つだよ。第一に私にこの説明をさせている時点で、この話の分、会話が長くなり短くすんだ話も長くなり、簡単な話だって複雑怪奇なものへと変わりゆく可能性だって捨てきれないよ。そうだな、罰として・・・・・・コーヒーのお代りを頂こうか」
 結羽海さんは、それはもう優雅に見下しつつ俺に言った。
要するにあれだ。
 会話というのは、大抵初めに結論を持っていくか、最後に結論を持っていくかの二択だろう。
 この場合は、『愚かな行為』と『コーヒーのお代わり』ということになる。答えは簡単だ。単純明快にも程がある。