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燈籠くんの怪奇的高校生活(仮称)

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まぁ、でも俺個人の観点からすれば馬鹿にされたり、変に心配されるより、宇城丞みたいな反応をされた方が楽でいいけどね。
「変人は変人を誇りに思っているんだよ! それじゃ、燈籠くん、宵ちゃん。私の家あっちだから行くね。また明日!」
 そう言って宇城丞は丈を短く改造したスカート翻し、駆け出して行った。
 ・・・・・・俺の身長があと五十センチ低かったら完璧に拝めたのに。しかし、深紅とはまた情熱的な色を選択するんだな、宇城丞は。
 「変態」
 「え?」
 「また考えていたことが口に出ちゃったんだね、海人」
 宵が薄く小さな唇を尖らせながら言った。
 最近の俺はそんなに心のうちをさらけ出してしまっているんだろうか。
 「ま、本当に俺が見たいのは宵の下着だけどな」
 そんな宵に向かって俺はさらっと言ってのけた。何故か分からないけど宵をいじりたくなってしまったのだ。
 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
 沈黙が俺たちを包んだ。しかも一瞬ではなく数秒だ。凍りついた空気。凍りついた俺の身体。凍りついた宵の身体。
 ヤバイ・・・・・・やっちゃったかな・・・・・・。
 俺は、何てデリカシーのないことを言ってしまったんだと後悔した。宵はこんなにも純粋で繊細なのに・・・・・・俺は、俺は・・・・・・俺はぁぁぁぁぁあああああああああああ!
 「べ、別に海人にだったら・・・・・・嫌・・・・・・じゃないよ?」
 女神の声が聞こえた気がした。
天使と例えてもいい。俺は幻聴を聞いたのだろうか。一般の人間が決して耳にすることが出来ない天の声を聞いてしまったんだろうか。
「ご、ごめん! 何言ってるんだろうね、私」
天使もとい女神=宵は顔を赤らめながら、あたふたし始めた。
これは、何フラグと言うんだろう。
「いや、変なこと言った俺が悪いし」
神様、こんな曖昧な返答しか出来ない俺を辱めてください。
神様、たった一人の女の子の気持ちを弄んだ俺を罰してください。
「そ、それじゃ、私急ぎの用事があるから先に行くね!」
宵はそう言って駆けだした。
残された俺は、何のとも言えない気持ちになり、思考が加速し、呟いた。

「これ何のエロゲ?」
 俺に与えられたルート選択は何なんだろう。