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燈籠くんの怪奇的高校生活(仮称)

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俺は昔話を長々と語った。思い出したくもないし、思い出したくもないのに蘇ってくる恐怖を。
分かりやすく、丁寧に、語った。
宇城丞と話を聞いていた宵に関しては耳を塞いでいた。本当に怪奇系が苦手なのだ、この子は。
「とまぁ、こんなところかな」
話終えた俺は、拍手喝采を送りたい気持ちでいっぱいだ。
最後までちゃんと話を聞いた宇城丞に対して。
やれば出来る子じゃないか、宇城丞ちゃん。
「話が日常を越えているよ、燈籠くん・・・・・・まさに怪奇だね! 私も早く怪奇現象を生で拝んでみたいものだよ。死ぬのはご勘弁願いたいけどね」
予想に反して宇城丞はあっけらかんとしていた。
本当に根っからの変人らしい。
「ある意味怪奇だよ、お前は」
「何故?」
 宇城丞はさぞかし疑問そうに返してきた。
「だって普通信じもしないだろ、こんな話」
結羽海さんの言っていた通り、普通馬鹿にするはずだ。
「私は変人だからね!」
「自分で言うな!」