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燈籠くんの怪奇的高校生活(仮称)

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 「今でも散歩してるよ! なんか抜け出せなくなっちゃってさぁ」
 「ッッ!!」
 突如、後ろから聞き覚えのある声がした。聞き覚えのあるテンションの高い声。今の話題で一番フレッシュな人間。
 「燈籠くん、考え事を口に出しちゃダメだよ! 何より丑三つ時を馬鹿にしたら丑三つ時に泣くことになるよ」
 「大抵の人間は丑三つ時に恐怖を感じるわ!!」
 まさしく、宇城丞 亜紀だ。
 正真正銘、宇城丞だ。紛れもない、宇城丞亜紀。
 「ごめん、海人。海人がぼーっとしてたから、メールしちゃったんだ」
 仕事がお早いようで。
 でも、しょうがないか・・・・・・怪奇現象解決部存続の為、何よりも俺は命を救ってくれた結羽海さんに借りを返さなくてはならない。
 借りを返す、というより対価を払う、という表現が正しいんだろうか。ま、どっちでもいいか。
 「うーん、怪奇現象解決部かぁ! なんか面白いことが沢山起きそうだね、燈籠くん、宵! もうこれ以上ないってくらい!」
 ・・・・・・しかし、本当にうるさいな、こいつは。