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燈籠くんの怪奇的高校生活(仮称)

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 「仕方ないな・・・・・・宵。最終手段と言う名の最悪の選択肢を使うぞ」
 「?」
 「なんだ、分からないのか? それとも気付くことを拒否しているのか? 一人いるじゃないか、同じ中学を出て三櫻高校に入学した変人が」
 そう言うと宵がハッっと何かを思い出したかのように表情を変え、答えを導き出した。
 「亜紀ちゃん・・・・・・! 宇城丞 亜紀ちゃん・・・・・・!!」
 「正解だよ、宵」
 ━━宇城丞 亜紀
 中学三年間、俺と宵と同じクラスだった女子だ。少し長めに肩口まで伸ばした髪の美少女。宇城丞も結羽海さんと同じく正確以外は非の打ちどころがない類の美少女だ。多分、無口の文化系女子だったなら学校でもトップクラスでモテていたであろう美少女。
 しかし、トップクラスに入れなかった理由が、その性格だ。
 結羽海さんみたいに女子高生離れした理論野郎という訳ではない。性格が極端に悪いという訳ではない。ただ、単純に変人なのだ。
 変人。
 この一言に尽きるだろう。