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燈籠くんの怪奇的高校生活(仮称)

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 「イクナイ!!!!!!!!!」
 「どうしたんだい? 燈籠くん」
 「どうしたの? 海人」
 心の中だけに納めておくつもりが思わず叫んでしまった。二人があからさまに驚いた顔をして俺を見ていた。
 だってしょうがないじゃないか。重要なことを思い出しちゃったんだから。
 「廃部の話は何処に行ったんだよ!」
 俺は声高らかに叫んだ。
「思い出したようだね、燈籠くん。これが━━話術というものさ。相手を自らのペースに乗せ、転がす。実に愉快だ」
嘘だ嘘だ嘘だ! 絶対に自分も忘れていたはずだ。
でも突っ込みはいれない。会話が長引いてしまうからね。
案の定、突っ込みを入れずに黙っていると結羽海さんは「やれやれ」と言いな
がら説明を始めた。
「この三櫻高校では、部活動は四人以上に達していないと部活動としては認め
てはくれない。愛好会に成り下がってしまうんだよ」 「部活動と愛好会って何
が違うんですか?」
宵が結羽海さんに更なる説明を煽った。
「部活動と愛好会の違い、それは部費が出るか出ないかだよ。部活動にはそれ
なりの部費が与えられるが、愛好会の場合は活動費は全て自費だ。全くシビアな
世界だよ」
「でも怪奇現象解決って特にお金かからないんじゃ……」
俺は結羽海さんの答えに率直な意見を述べた。
すると結羽海さんは不意に笑い始めた。
本当に頭が悪いね、君はという嘲笑の意味だろう。それほどまでに嫌味な笑い方
だ。