ガチサツ!!
「…はァ!?」
金髪はまるで宝くじが当たったのでは、と思うほどの驚いた顔をした。そして後ろにいる2人も同様に驚いている様だ。だが、顔を見合わせると、また笑いだした。
その後ろの2人、長髪で長身の男と魚顔の男が前に出てきた。
「そんなわけねーだろ?それになんでこんなチビが秋銅に転校してくんだよ」
長髪のその言葉に、もう1人の魚顔も次いで言った。
「オイオイ…まさか、こんなんで頂点獲るってのか?
秋銅もナメられたもんだなァ!!ハハッ」
その時、ドガッ!!という鈍い音と共に長髪の男が倒れた。
目の前には、左の拳を握り前に突き出した形で、桜井が立っていた。
その状態から魚顔の前に動き、腹部を一発殴り、衝撃で曲がった体を横から蹴飛ばし地べたに倒した。
笑い声は止み、長髪と魚顔の男が一瞬で倒れていた。
「これでわかっただろ?…頂点、ガチで狙ってっから」
と言うと、その場を去り、秋銅高校校舎へと向かった。
少し後ろにいた金髪も、助けようとはしたが、速さについていけず、手が出せなかった。金髪は驚愕のあまり、さっきの驚いた顔に勝るほど驚いていた。大きく口を開けて「マジかよ…」と言う事しかできなかった。