ガチサツ!!
熱弁し黒板にまたなにか書き加えようとしている田村を、半ば強制的に黒板から引き離し、チョークを奪い、書いたものの上から大きく、濃く『桜井龍次』と書いた。
「結局は俺が頂点だから。そんなの関係ねぇよ」
と言うと、そこにあった椅子に座った。結局は理解できなくて、面倒くさくなった様だ。田村は座った桜井に「おいっ」といいつつも思った。
(…やっぱわかんなかったんだな。
でも…なんでそこまでして頂点にこだわるんだ?)
そう思った田村は、桜井の横にある椅子に座り、桜井に言った。
「なぁ…オマエが頂点狙う理由、ってなんなんだ?そもそも、なんで秋銅に転校してきたんだ?」
桜井はじっと田村を見ると、
「…あぁ。転校する前にいた学校の話なんだけどよ…」
と話し始めた。