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CROSS 第8話 『758革命』

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 1個小隊の部隊が、渋谷区のNHK放送センターにレーザー銃を構えながら飛びこんでいった。受付の女性が、
「御見学でしたら、スタジオパークのほうへどうぞ」
マニュアル口調でそう言ったが、隊員の一人が、
「見学しにきたように見える?」
と言い、受付のテーブルの上にあった「どーもくん」の人形をレーザー銃で撃ってこっぱみじんにすると、役者になれるんじゃないかと思えるほどの見事な悲鳴を上げた……。



 六本木ヒルズには、一面ガラスをレーザー弾でこっぱみじんにしてから、隊員たちがダイナミックに飛びこんできた。ロビーにいた警備員が隊員たちを捕まえようと飛びかかってきたが、隊員たちはいともかんたんにその警備員たちを肉片に変えた……。



 東京駅では、武装した隊員たちが駅事務所に入っていく。
「この駅を閉鎖しろ!!!」
いきなり何を言い出すのかと、たまたまそこにいた駅長はポカンとしていたが、隊員の1人が女性事務員をレーザーライフルで粉末にすると、駅長は駅員に指示を出して、改札口にシャッターを下ろしてくれた……。
「おい!!! なんで閉めているんだよ!!!」
ほとんどの一般人がシャッターから離れる中、何人かの無駄に血気盛んな奴が、駅員に詰め寄っていた。隊員たちは、やれやれという表情で、その光景を見ていたが、
「今日はもう帰れ!!!」
しびれを切らした隊員が怒鳴る。
「ふざけるな!!! こっちは仕事があるんだぞ!!! この野郎!!!」
今まで駅員に詰め寄っていた中年男性の会社員が、隊員につかみかかった。つかみかかれた隊員とその中年会社員は、いっしょに床に倒れた。別の隊員がその中年会社員を引き離すと、つかみかかれた隊員は、腰のホルスターからレーザーピストルを抜いた。その隊員はキレていた。
「おい、やめろ!!!」
「正当防衛だ!!!」
引き離した隊員の制止も空しく、レーザーピストルから発せられたレーザー弾は中年会社員を粉末にした……。



 霞ヶ関の官庁街を隊員たちが突っ走っていた。隊員たちは道中、何個かの分隊に分かれると、近くの合同庁舎などの建物の中に乱暴に突入していった。
 中にいた官僚たちは、CROSS隊員たちのアグレッシブな「登庁」にただ驚き、彼らが机などでバリケードを築いたり、パソコンなどを鹵獲したりするのを、ただ呆然と見ているしかなかった。もしかすると、新たな支配者となるかもしれない彼らCROSSと、どう仕事(汚職なども含む)を進めていくべきかを、もう考え始めているのかもしれない……。