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CROSS 第8話 『758革命』

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 東京の真っ暗な空を特務艦は、ゆっくりと飛んでいく。地上は停電の影響で大混乱に陥っていた……。
 そんな中、東京に建ち並ぶ高層ビルに灯が戻り始めた。ただ、灯が戻ったのは高層ビルだけで、その他のビルや信号機などはそのままだった。
「自家発電による電力の復旧ですね。電力供給の再開はあと2、3分というところでしょう」
山口は佐世保の報告を聞くと、またバッジに触れた。
「おい、転送室。まだ終わらないのか?」

「これで最後だよ」
転送室のIはそう答えると、転送装置を操作した。最後の部隊が転送されていった。
「終わったよ」
『おつかれさん』

 山口は転送室との通信を終えると、ウィルを呼んだ。
「何も知らないという感じで、地上の連中にオレたちの助けはいるかと聞いてみてくれ。無線機なら動いているだろうし」
「了解です」
ウィルが通信装置を操作し始めたとき、フロントウィンドウに広がる夜の東京に、灯が戻り始めた。電力供給が再開したのだった。山口はそれを眺めながら、テーブルに置いてあったコカコーラを飲み干した。
「隊長、もう電力供給が再開したからいいとのことです。それと、協力の申し出に感謝するとのこと」
「明日の今の時間には、もう感謝なんかされんだろうな」
「そうですね」
話を聞いていた佐世保が、ニヤニヤしながら言った……。

 山口たちを乗せた特務艦は、灯が戻りつつある東京から飛び去っていった……。



 隊員たちは、東京中の公園や霊園に転送されていた。停電の混乱や都市の喧騒に紛れての転送だったため、誰一人怪しまれずにすんだ。
 そして、転送された隊員たちは、静かにどこかへと歩み去っていった……。