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CROSS 第8話 『758革命』

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『我々『CROSS』の最初の任務は、この世界の掌握だ。そして、とても残念なことだが、初めて我々が殺すのは同胞になる……』
隊員たちはごくりと息を飲み、耳をすませた。
『しかし、我々はこの世界を変えなければならない! みんな、死ぬんじゃないぞ!!!』
「了解!!!」という威勢良い声があちこちからする。ただ、全員とても緊張していた。



「隊長、こっちはいつでもOKです!」
「よーし、やれ!」
佐世保は山口の許可を取るとすぐにコンピューター端末のエンターキーをばしぃと押した。

 すると、ブリッジのフロントウィンドウのすぐ前から前方へ、東京の灯がどんどん消えていった。光り輝き栄華を主張していた新宿付近の高層ビル群やスカイツリーの灯も消えた。信号機も停止し、あちこちで交通事故が発生した。

「おお!!! どんどん消えてくな!!!」
山口は子供のようにはしゃいだ。
「電力が完全に復活するまでの時間は10分ぐらいです。自家発電の装置がある施設はもっと早いでしょう」
佐世保がコンピューター端末の画面に映し出されている東京の電力供給図を見ながら言った。
「よし、わかった」
山口は深呼吸する。

『それじゃあ、行ってこい!!! 10分以内だ!!!』
山口のその声がしてすぐ、Iは転送装置の操作をした。転送室の上にいた隊員たちは一瞬でどこかに転送されていった。
「いそげ!!! 時間が無いぞ!!!」
その大声とともに転送室の外から、中隊長が100人以上の隊員を率いて転送室に入ってきた。中隊長と隊員たちは、すぐに合いている転送スペースの位置についていった。
「そこのおまえ、早く位置に付け!!!」
中隊長は隊員たちに怒鳴った。隊員たちはビクビクしながら転送スペースについた。中隊長に怒やされながら全員が転送スペースについた。
「よし、転送係! さっさとやれ!」
中隊長はIに向かって怒鳴った。Iが転送装置を操作し、中隊長と隊員たちは転送されていった。
「……ああいうタイプは、早く死ぬんだ」
Iはすぐ横にいた助手の転送係員にそうつぶやいた。転送室には次の部隊が駆け込んできた……。