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CROSS 第8話 『758革命』

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第1章 革命前夜



【時間軸】・・・異次元暦42730年 1月25日 深夜
【位置】・・・758号世界 東京上空



「よーし、もうすぐだ!」

 CROSSの山口たちは、彼ら専用の軍艦である特務艦に乗っており、夜の東京近郊の空を飛んでいる。艦の下は街の灯で満ちていた。フロントウィンドウのはるか向こうには、東京のビル群や東京スカイツリーが輝いている。
 艦のブリッジには、いつものメンバーがいた。第1話から3年7ヵ月以上前のため、みんな少し若く見える。
 佐世保は、コンピューター端末を必死に操作していた。
「おい、佐世保。間に合いそうか?」
山口はコカコーラを飲みながら佐世保に聞いた。
「余裕で間に合いますよ! この艦のコンピューターの性能は、この世界のとは比べものになりませんからね!」
佐世保は、ハイレベルな性能を誇る艦のコンピューターに興奮している様子だった……。
「落ち着いてやれよ」
山口はそう諭すと、コカコーラをテーブルに置いた。そして、胸のバッジ型通信機に触れる。
「転送室、出発の準備はできたか?」



 転送室の大型転送装置の上には、私服を着込んだ大量の兵士が大勢乗っていた。着ているコートなどの中に武器を隠していた。そんな私服兵士は、転送室の外にも大勢いた。全員緊張していた。
「こっちは準備万端だよ。100人ずつ転送するから、ちょっと船のスピードを遅くしてくれない?」
転送装置の操作席にはIがいた。

「小隊長、墓場に転送されるなんていやですよ!」
転送装置の上にいた隊員の一人がすぐ横にいる小隊長に言った。
「ずっといるわけじゃない。すぐに街中に入る」
「他の小隊はいいですよ。ただの公園でしょう」
「ごちゃごちゃ言ってると、墓場に置いてくぞ?」
「わかりましたよ……」

『よーし!!! もう目的地だから、スタンバイしろよ!!!』

 そのとき、山口の声が特務艦中に響き渡った。その途端、隊員たちの顔が引き締まった。