CROSS 第8話 『758革命』
服が血まみれの山口は無言で村山の家を後にした。隊員たちも無
言で山口の後についていく。もう日没で、街灯が点灯し始めていた。
山口が震える手でバッジに触れようとしたそのとき、
「『文々。新聞』の者ですが、インタビューをお願いします!!!」
風とともに射命丸が、山口の目の前に現れた。
「……ああ、いいよ」
山口は弱々しく言った。射命丸は山口の血まみれの姿を見て、少し
驚いていたが、手際よくメモを用意した。
「なぜ革命を行なったんですか?」
「……えーと、この世界を開かれた世界に変えるためだね」
「この革命は何と呼べばいいでしょうか?」
「『758革命』と呼んでくれ」
射命丸はチラリと山口の血まみれの姿を見てから、
「……あの、その血は?」
山口は家のほうを振りかえって見てから、
「オレを殺そうとしていた奴の血だよ……」
山口は静かにそう言った……。
どこかで火事による爆発音がしたが、山口の耳には届いていないようだった……。
【 第8話 終わり 】
つづく
作品名:CROSS 第8話 『758革命』 作家名:やまさん