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CROSS 第8話 『758革命』

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 あいからわず、通信指令センターは大混乱に陥っていた。既に何個かの警察署が陥落したらしく、怒号と嘆きが響いていた。
「主任!!! どうやら相手はCROSSのようです! 村山という女性隊員からの通報です!」
オペレーターの女性が主任の男性に言う。
「あいつら、とうとうやりやがったな!!! その女に詳しく話を聞け!」
「すごく泣いていて、話になりません!」
主任は「クソ!」と悪態をついたが、別のオペレーターの女性が、
「その村山っていう女性隊員は、ほら、隊長の座を取り損なった人ですよ」
「あっ! そうだそうだ!」
主任は思い出した様子で言った。そして、急に口調が変わり、
「よし! 村山さんのところに警官を回して、直接情報を聞き出せ。CROSSの弱点とかがわかるかもしれん!」
「了解しました!」

 SATの隊員を満載した大型装甲バスが出入口のすぐ近くまで乗りつけた。そして、装甲バスから、SAT隊員がサブマシンガンで牽制射撃をしながら素早く降りてきて、警視庁庁舎の中に入っていった。
 そのころ、警視庁庁舎の屋上には、数人の警察の狙撃手がおり、全員が攻撃態勢に入っていた。狙撃手たちは、向かいの法務省の建物に銃口を向けている。彼らは、SATの隊員たちが警視庁舎に入っていくのを見て、心の中でほっとしていたようであった。



 警視庁と道路をはさんで向こう側にある法務省の庁舎のロビーには、CROSSの臨時の指揮所ができており、転送室で隊員たちに怒号を飛ばしていたあの中隊長の指揮官が、部下の隊員たちに指示を次々に出していた。
「第4小隊は、庁舎(警視庁)の西にある交差点で待ち伏せしろ!」
「了解」
「第3小隊は、突入の援護射撃をしろ!」
「了解です」
「そして、第1と第2小隊は突入だ。大丈夫」

   バリィーーーン!!!

 そのとき、大型の消防車が、ドアを突き破ってロビーに突入してきた。そして、あっというまに、指揮官を轢き殺し、壁に衝突して止まった……。指揮官の死体は、消防車と壁との間で潰れていた……。
「いけいけーーー!!!」
消防車から、拳銃を持った数人の警官が降りてきて、ロビーにいるCROSSの隊員たちと戦闘を繰り広げることとなった……。