ジェスカ ラ フィン
た。ラロレーンが、左腕をぶっちぎられた。ジョイントで回復しようとしたが、
回復のジョイントが禁止される区域だった。ラロレーンは、悲鳴を上げた。ウ
ィズウィングルが、3階で、腹を貫通された。ペリンガが、胸を切り裂かれた。
タイムライフのせいで、苦しみを残して、体力は上昇していったが、日が昇っ
てきて、ホメネカのビームを食らった。「テドゾファンドムの砦」が、吹っ飛
んだ。奴は太陽が出るとレーザーを放つらしい。ソフサラコマは、頭蓋骨を折
られて、半分気を失ったまま吹っ飛んで、血を流して倒れた。僕は、ブレード
を駆使して、攻撃を避けていた。しかし、鎧を装備していないせいで、攻撃に
弱く、簡.に胸を引き裂かれた。僕は服の布を、だらんと垂らした。牙の鋭く
曲がって上がって飛び出した、ドラゴンに、吹き飛ばされた。
「ルトワーゼ…ルトワーゼを呼べ!!」
ダンドルズは、周りの者に叫んだ。ルトワーゼのダミーが、走って駆けて来
た。ルトワーゼのダミーは、コクリ、と頷いて、何処かへ戻っていった。ダン
ドルズは、ルールを組み合わせると、やたらと強かった。僕は立ち上がった。
数千匹の盗賊団が、襲いにやって来た。僕は、岩山に、吹き飛んだ。ラロレー
ンが、串刺しにされた。血を吐いた。
「ラロレーン!!」
僕は叫んだ。ウィズウィングルが、何0末もの槍で突かれて、絶命した。バ
タ、と倒れた。遺体はグチャグチャにされた。意識を取り戻したソフサラコマ
が、血を拭いて叫んだ。
「ウィズウィングル!!!!」
ウィズウィングルは、見るも無残にも跡形も無くなっていた。ラロレーンが、
蟻を倒し、槍を抜いて、血を吐いた。
「ちくしょう!! どうして回復のジョイントが使えないんだ!!…」
ラロレーンは叫んだ。鹿の盗賊団に、軽く殴られた。
「ジョイントは、お前らは、宇宙が近づいているのと、ダズバクルフ教の信者
が増えているから、白い部類に入るお前らは、ジョイントが使えなくなるんだ。
ミレンドファンテの牛族も、我盗賊団に寝返りを打ったようだ。お前らの仲間
も1人死んだ。さぁ、まだ戦え!!」
僕は立ち上がった。力を最大限にして、真空刃を飛ばし、3000体を1気
に殺した。僕は、力尽きて、倒れそうになった。ドラゴンが吹っ飛んできて、
地面に叩きつけられた。地面にめり込んだ。ペリンガは、頭を叩かれ、地面に
倒れていた。
「ペリンガ!!」
僕が叫ぶと、ペリンガは、両方にブレードを伸ばして、敵を切り裂いていっ
た。ダンドルズへ、ブレードを向けた。ブレードが、ゆっくりとくにゃりと曲
がり、ペリンガは、頭が吹き飛んだ。脳を重力で潰したのだろう。ペリンガの
胴体は、倒れた。そして、ハゲタカに、食い殺された。内臓が、ボロボ引きち
ぎられた。後は、倒れていた跡だけ残った。ラロレーンは、腕から血をボタボ
タと落とし、油断した隙に、胸を引き裂かれた。ダンドルズは、素早く飛び上
がって、顎で、僕の腕を貫いた。
「あぎゃぁぁぁ!!!!」
ブレードが砕け散り、僕はダンドルズに吹き飛ばされた。ソフサラコマは、
頭を押さえて、頭蓋骨の歪みを直し、構えようとしたが、異様な重力のせいで、
ふらつき、雲が晴れて、ホメネカが姿を現しても、胃の中のものを吐き、血を
吐いた。頭に血が昇っていて、ふらつくと、血を吐くようだ。僕と同じように、
ダンドルズに吹き飛ばされた。ラロレーンは、太陽が出たことによって、土砂
の中に埋まっていた、腕を取り戻して、再生した。「テドゾファンドムの砦」
は、廃墟のように、粉々に砕けていた。僕はブレードの欠片を集めて再生した。
視界は晴れたが、急激な温度の上昇に伴って、重力の負担が大きくなったので、
僕達き、雪を踏むように、砂を踏むように、1歩ずつ歩き出すと、ボゴ!!
ボゴ!! と沈んでいった。此処は、ホメネカのレーザーで、焦げて、砂漠化
した、「ダラビファダヤの荒野」だ。灰色の草原などはここから離れた、レー
ザーの跡の円周上の外にある。僕達は、一体一体、ダズバグルフ盗賊団を殺し
ていって、岩盤に足跡をつけていった。肉が吹き飛び、血が砂漠にかかった。
僕は重力に負けて、倒れた。岩盤の中に沈んだ。ゆっくり、ズブズブズブ…と
沈んだ。まるで底無し沼のようだった。ラロレーンが走ってきて、
「大丈夫ですか?!」
と叫んで、僕の腕を引っ張った。ラロレーンも一緒に沈んでいった。もう僕
には、声を出す力も無かった。頭が死ぬように重い。聴き取る力しか、残され
ていなかった。僕は、ラロレーンに引っ張られて、上体が上向きに起き上がる
まで何もできなかった。ラロレーンに引っ張られていると、ダンドルズがラロ
レーンに拳を打ち込んで、僕達は、岩盤に飲み込まれて、ガバガババ!!…と
落ちた!! ラロレーンがジョイントで、僕達をエメラルドグリーンの光に包
んで、地上に、飛び上がった。僕を地上に下ろし、回復のジョイントを唱えた。
その間にも岩盤に沈んでいた。僕は何とか立ち、ラロレーンと協力して、ブレ
ードを構えて、ソフサラコマと格闘しているダンドルズに向って、立ち向かっ
た。
部下の蟻を倒し、消えたルトワーゼのダミー以外、ダンドルズを除いて全て
倒した。僕達は、岩盤に足を取られながら、立ち向かった。ブレードが異常に
重い。しかし、その分威力が大きい。月が無い。ルールとしては、10分の1
の重力が10倍されたのだ。ここのフィールドだけだ!! 僕はダンドルズの
ボディーを、切り裂いた。ダンドルズは悲鳴を上げた。ソフサラコマを離し、
ラロレーンから頭の治療を受けていると、急に曇り空になった。ブレードを振
るい、ダンドルズをマス目の外に出そうとした。そうすれば、ルールが張られ
ていない以上、元のレベルになり、力の部分としては、互角になる。ブレード
を向けると、ダンドルズは、マス目から片足を出した。すると、ダンドルズの
8末ある足の1末が、溶けた。
「ぎゃあぁぁぁ!!!!」
ダンドルズは溶けた足を、マス目の中に入れようとした。ラロレーンが、腕
を切り裂き、それを払った。ダンドルズは、僕達をマス目の中に、吹き飛ばし
た。ルールでは、敵の後ろに、瞬間的に回ることはできないのである。同じ種
類の敵、同じ同士の仲間が近くにいない限り。ダンドルズは武器を5末持って
飛んで来た。そして、ガバン!! と、蟻地獄を作った。僕達は、滑り落ちて、
ダンドルズのいる中心に、飲み込まれそうになった!!
「くっ!!」
ラロレーンはブレードを、脇をしめて拳を固くして構えて、急降下していっ
た。ダンドルズに突き刺し、ダンドルズの眼と、腹に、穴を開けて、血を流さ
せた。力づくで振りぬいて、体がバラバラになった。
「ジョイント!!」
ダンドルズが叫んで、僕達は、上空に吹き飛んだ。雲を突き抜けると、ギリ
ギリで重力に逆らい、急降下して、ダンドルズを、みんなで、蹴り殴った。ダ
ンドルズは血を吐き、武器を、蟻地獄の中に落とした。ブレードを振り放って、
ダンドルズの胸を切り裂いた。ソフサラコマは、1回転して、下から上へ胴体
作品名:ジェスカ ラ フィン 作家名:丸山雅史