ジェスカ ラ フィン
『レーピオンドの町』に戻り、閉鎖していた『レララトラルの灯台』の灯りを
灯します!! すると、山は光り輝き、砂漠を、『ダラビファダヤの荒野』を、
ホメネカの邪悪な雲を、霧を、かき消して、照らします。そうすれば、『テド
ゾファンドムの砦』に行くことができます。ジャンガズガンズの鎧は、すでに、
盗賊団の下っ端に持っていかれたようです」
トーモンは言った。
「さぁ、行きましょう」
僕達は24日をかけて「フェザ山脈」を下りた。下山口では、レーピオンド
の町の住民が馬に乗って待っていた。僕達はトーモンとトーモンを迎えに来た
1向と、ホメネカが上昇していくのを見た。
「何をする気だ!? あいつ…」
ウィズウィングルが言った。雪達磨のエルルは汗を流した。ホメネカは腹に
糸を出し、月に何重にもしてべったりと張り付けて、かなり速いスピードで空
へ昇っていった。月は3日月となり、雲を食べているように見え、欠けていた。
そして満月になり、「レーピオンドの町」の住民から天体望遠鏡を借りて見て
みると、もう1つの空に伸ばした糸を腹に巻きつけて、上昇し、みんなが息を
呑んだ。突然動きが止まった。ホメネカは、「ヘーミッド」の世界の住民に聞
こえるように、言った。
「?パチャラグルの流転?…」
すると、僕達は、もの凄い衝撃を受け、もの凄い勢いで、岩山に叩きつけら
れた。突風が吹き荒れ、砂漠の砂が、西の方向に吹き飛んでいった。
「うわぁぁぁぁぁっ!!!!」
僕達は、吹き飛んだ。
3日間、僕達は、岩山の影を動くことができず、隠れていた。僕達は「パチ
ャラグルの流転」の様子を見ていた。もの凄い突風が吹き荒れ、宇宙が、流星
のごとく過ぎていくのを見ていた。何千万個の星々を見ただろう。ホメネカは、
強風にもじっと耐えていて、宇宙の業を受けていた。ホメネカに流星が当たり、
ホメネカは黄色い血を吐き出した。何度もだ。ここは、「山脈連邦シャフキウ」
の近くの岩山で、もの凄い突風で、ホメネカは、月を揺らしていて、振り子の
ように、鉄球を掲げたクレーン車のように、振っていた。「パチャラグルの流
転」が完了したらしい。トーモンが岩山から飛び出した。
「棺からサッザ王の遺体を引き抜いたんだな!? 『パチャラグルの流転』を
発動させやがって!!」
トーモンは、天に叫んだ。ホメネカは、
「もう、『ソピョーゾギャニアンの宇宙』に私の糸をくっ付けることは完了し
た。さぁ、完全な、『パチャラグルの流転』だ!! 3日前は、失敗したが、
もう1周しないと、割れない!!」
と言って、「ダイラコダラムの砂時計」を動かした!! もの凄い衝撃と突
風を受けたトーモンは吹き飛びそうになって、ペリンガが腕を掴んで掴まえて、
岩山に引き摺り戻した。雷が鳴り、「ヘーミッド」の世界が回転し、砂漠の砂
が「ヘーラカダデの端」や、世界の端から、吹き出した!! 「パパロメの間
欠泉」からも噴き出した!! そして、「フェザ山脈」の時計が動き出し
た!!
僕達は、6日間、待った。1日目に、満天の星空から、流星が降り、砂漠に
突っ込んで幾つも沈んでいった。2日目に、ドラゴンが降りてきた。月が「ヘ
ーミッド」の世界の空を覆い、でかでかと揺れた。「フェザ山脈」にぶつかる
と、もの凄い岩石を飛ばして、満月に皹が入り、電動鋸が固い木の板を切るよ
うに、大鋸屑のような黄色い岩石を細かく、飛ばした。「パチャラグルの流転」
の進行方向と、「パチャラグルの流転」の回転方向と、「フェザ山脈」の進行
方向が、ぶつかりあった。3日月を切って、落とした。ホメネカは、ジョイン
トを使って、また月と「フェザ山脈」を、向かい合わせる形にした。それは何
度も何度も繰り返された。「フェザ山脈」にも皹が入り、両者1歩も譲らず、
だった。
月にもの凄い皹が入り、クレーターが砕けて落ちていって、「ダラビファダ
ヤの荒野」のほうへ、落とした。月は黄金色に光っていた。信号機のように、
赤、青、黄色と、何度も点滅し繰り返して、宇宙の彼方にいるホメネカに助け
を求めた。しかし、ホメネカは、
「もうお前は俺の物ではない!! 死ぬべきだ!!」
と叫んで、月は「フェザ山脈」に削られていった。月が「フェザ山脈」を止
めていた。月は、観念したようだった。真っ2つに割れ、中身が輝き出して、
なんと、伝説の機械巨兵セネアトレクの頭部がでてきた!! ホメネカは、腹
の糸を、月から離した!! 月は、ゆっくり、「山脈連邦シャフキウ」の、僕
達の方向へ落ちて来た。もの凄い地響きが鳴った。突風が、洞窟に入ってきて、
僕達は目を閉じらされて、吹っ飛んだ!! もう1つは、ふかしたじゃが芋が、
プラスティックのボウルに落ちていくように、フェザ山脈を削り、「レーピオ
ンドの町」の北東か、東方に、落ちていった。「パチャラグルの流転」は、今
度は反対に起きた。僕達は、入り口に吹き飛ばされそうになった。フェザ山脈
の、おそらくは、7合目ぐらいが折れ、東方に倒れていった。「レララトラル
の灯台」が、剥き出しになったが、それもまた、折れていった。ホメネカは、
体を曲げ、腹を、左側の真横に出して、宇宙へ糸を噴き出した。
ホメネカは、僕達を声高らかに嘲笑った。
「『ソピョーゾギャニアンの宇宙』を、剥奪する!! 『パパロメの間欠泉』
の横に落として、.いて、サッザ王の建てた『ナギャゾグビの長城』の真の利
用を叶えるのだ!! 『パパロメの間欠泉』の北東に.いて、丸めて、置いて、
『ナギャゾグビの長城』の観覧をするのだ!! 私は、『バーギャリアンの宇
宙』に、先に張り付いている!! 『バーギャリアンの宇宙』は、完全に剥奪
できないのだ!! では、検討を願うぞ!! エクアクス1行諸君!!」
さらに、ホメネカは、セネアトレクの頭部を、
「ソンデワンへ!!」
と言って、腹から出した糸で、流星のように吹き飛ばした。突然、空が剥が
れ、ホメネカが、糸を離し、忍者のように「バーギャリアンの宇宙」の彼方に
逃げて行き、「ソピョーゾギャニアンの宇宙」が、「ヘーミッド」に、覆いか
ぶさって、「ダイラコダラムの砂時計」に掛かった。ホメネカがジョイントで
丸めた空が、星の無い月の無い空になって、消えていった。
6日経った。末当に、ホメネカは、元の下瓶の、「バーギャリアンの宇宙」
にいた。「『ソピョーゾギャニアンの宇宙』は、上瓶の宇宙から外れ、『テン
ピョーテイレンの宇宙』になってしまった。我は、デゾー、ジャンガズガンズ、
リギーの次に強い。宇宙と接合した分、それだけ強くなったのだ。ダズバクル
フ盗賊団、4天王だ。10億年振りに復活した。宇宙と接合しても、能力の限
界というものがある。すべてのエリアにマス目を貼る。いくら4天王の4番手
と言えど、体格が大きい分、力を抑えている、という理由もあるが、私は、地
上に下りて、宇宙からエネルギーをもらいながら戦うが、私は神だ。すべての
ルールを決める者は、私が死んだ後に3番手に移る」
ホメネカは言った。
「では」
作品名:ジェスカ ラ フィン 作家名:丸山雅史