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ジェスカ ラ フィン

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僕達はセントーハットの爆発を見届け、武器の汚れを払い、武器を静かにし
まった。

「ハートグラスの盗賊団はまだまだいますね。ミレンドファンテの集会はどう
やら中止になったようですね。ほら、あんなにも僕達をミレンドファンテの牛
達が喝采して賞賛しています」

ペリンガはそう言って「ダマイ湖」から.を見てみると、夜空の下、ミレン
ドファンテの牛達が大声で喝采し、賞賛を挙げながら耳元の鈴を鳴らしていた。
みんな騙されていたのだ。ゆっくり歩いて戻ると、蝿のトポが女の子の蝿のフ
ィリンと牛のタタソソマラティと象のエニを連れて、

「君達すごいよ!! 盗賊団の集会を阻止したんだ!! ほら、月のホメネカ
が、怒りを露わにして、『フェザ山脈』の方の『ダラビファダラの荒野』の
『デドゾファンドムの砦』へ向嘗ている。あそこはダズバクルフ盗賊団のアジ
トで、リギーのいる所だ。さらに北の、『バラダマスの町』に行くには、必ず
あそこを通らなければならない。『バラダマスの町』には、『ソンデワン』で
死去されたとなっている、シンラークと、ホチョーチが居た町なんだ。ダズバ
グルフ盗賊団の野望である宇宙の剥奪を阻止するヒントがそこにあるといわれ
ている。取り敢えず、君達はここから西の、雪が溶けた冷たい水が流れる、
『ダイダグ川』を遡って、『サンガズの草原』に行って、ケッティのハンサメ
とレオポンのチンギューガにい、『カヴァムテデサの洞窟』を通って、『フェ
ザ山脈』の麓にある、雪町の『レーピオンドの町』に行ったほうがいい。ダズ
バグルフ盗賊団の情報が掴めるかもしれないから」

蝿のトポは言った。



ホメネカは月の高度を上げ、「フェザ山脈」まで月を持ってきた。そして、
リギーの言うとおりにして、傍に置いてあった蜘蛛の糸を体に巻きつけ、ジョ
イントで「バーギャリアンの宇宙」に糸を伸ばして、体を.しずつ浮き上がら
せていった。そして、腹から糸を出し、月にべったりと糸をくっ付けた。そし
てジョイントで月にぶら下っている「ソンパラメードの森」の破片に繋がって
いる糸を切り離した。



「タタソソマラティはこれからどうするんだ?」


僕はタタソソマラティに訊いた。

「はい、ミレンドファンテの仲間達と『金融経済国ヘンザウロ』に帰って、
『金融経済国ヘンザウロ』の.の草原で皆と遊牧を嗜もうかと思います。『農
業国ヘーメルカル』に私達の牛乳を売って、生活の生計を立てるのです」

「象のエニは?」

「『ロザイ川』の川岸で待っている仲間達の所に戻って、今後は、『農業国へ
ーメルカル』から『金融経済国ヘンザウロ』までの直行便のタクシー業をする
つもりです」

象のエニは言った。

「トポは?」

ソフサラコマが訊くと、

「俺は、この彼女のフィリンと子供を産んで、仲間達と蜂蜜業をやるつもりだ」

と言った。

僕達は3匹にお別れをしなければならなかった。名残り惜しいが、僕達は象
のエニと、牛のタタソソマラティと、蝿のトポとフィリンと別れた。そして、
ミレンドファンテ族の多大なる拍手を受けて、僕達は「サラーニャの森」に戻
った。「サラーニャの森」を動かし、僕達は西の「ダイダグ川」を目指した。

半日かけて、「ダイダグ川」に着くと、僕達は「サラーニャの森を」ゆっく
りと進め、綺麗な川の流れに沿った。2時間ばかりして、闇の中に浸った緑色
の大草原が見えてきた。ところどころで森へ動物の鳴き声がして、虫の音が聞
こえてきた。「サンガズの草原」の中には、目を光らすチーターがいた。僕達
はちょっとびっくりした。月は、まるで「フェザ山脈」にくっ付くように、満
月が光っていた。僕達は「サラーニャの森」を出て、「サンガスの草原」に入
り、辺りを見回してみた。

「今日はこんなにも暗いよ。明日の朝早く、草原を散策しよう」

ソフサラコマは言った。



朝起きて、僕達は再び「サンガズの草原」に出た。太陽が東の空から大きく
出て、「サンガズの草原」と砂漠を照らした。草を掻き分けて、中を歩き回っ
た。しかし午前中には何も見つからなかった。果物の昼食を採り、温度の高く
なった外の中で、草原を隅々まで回った。しかし誰もいなかった。

「もう夜です。また『サラーニャの森』で眠りましょう」

ペリンガは言って、食べ物を食べて、床に着いた。月は爪切りで爪を切った
みたいに、鋭い3日月になっていた。なんで3日月になるのかと思った。

翌朝、僕達はまた「サラーニャの森」を出た。昨日歩いた所をもう一度歩い
てみた。しかし、「ダラビファダラの洞窟」等、何処にも無かった。「フェザ


山脈」に連なる連邦が、草原の北方に迫っていて、行く手を阻んでいた。1日
中、歩いたが、何も見つからず、「サラーニャの森」に帰った。夕食の果物を
食べようとしている時に、突然雲から出て、満月が新月になって消えていった。

「どうして突然新月になるんだ??」

僕は驚いた。すると、「サラーニャの森」の奥から、1匹のケッティと、1
匹の、レオポンが歩いて来た。

「今晩は。僕達は、聖なる月の使者のハンサメと、チンギューガです」

ケッティのハンサメは言った。

「僕達は、月が狙われていると、『文明国スワンダ』のピネイル女王様から報
告を受けて、あなた方が来る前にこの『サンガズの草原』で待機していました。
ホメネカが重大なことをやろうと、新月になった時に、私達は、ピネイル女王
様から封印を解いて頂いて、姿を現したのです。今年は2日間だけ日にちがあ
りません。ホメネカが、食べたのです。月蝕をする前の、食事なのです」

レオポンのチンギューガは言った。

「しかし、食べきれなく、4年に一度に減ったのです」

ハンサメは言った。

「ウィズウィングルは『ヘミダグリンの町』でヨファンセ高速船のチケットを
当て、…『フェザ山脈』の灯台守のトーモンは灯りを照らしていないよね?
何かホメネカのことと関係はある?」

ソフサラコマは訊ねた。

「はい、灯台守のトーモンは、ダズバグルフ盗賊団の4体に誘拐されて、『フ
ェザ山脈』の山頂に連れて行かれました。ホメネカに言って頼めば、トーモン
を殺してくれるからです。『フェザ山脈』の灯台は、光を放つもので、ホメネ
カを倒す唯1の光となります。『フェザ山脈』の麓には、灯台への入り口があ
って、それは、登山口の近くにあります。1.観光名所で、ロープウェイなど
があって途中まで行けます。その下に『レーピオンドの町』があって、『レー
ピオンドの町』は温泉街であって、ロープウェイが出ています。スキー場にも
なっていて、観光実がこのくらいの時期になると大勢やって来るのです。です
から、今回の事件は、『レーピオンドの町』だけではなく、世界中にとっても、
大変な事件なのです。トーモンは月の上のホメネカを倒すライトを放ち出せる、
唯1の人間です。トーモンがいなければ、ホメネカによって邪魔をされた、砂
漠1帯の交通規制を正しく示すことができないのです」

チンギューガは言った。
作品名:ジェスカ ラ フィン 作家名:丸山雅史