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ジェスカ ラ フィン

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た。僕は腕を組んで、木の針の攻撃を防いだ。

白鼻心のバイクに乗った大群が向こうの峡谷から押し寄せて来た。僕は腕を
クロスさせて砂漠を吹っ飛ばした。夜は盗賊団を強くし、星が繋がって僕は弱
くなる。白鼻心が僕の陣地に来てプロモーションすると、召還獣を大量に出し
て、ランサーを構えた。風のように、太古の争いのように、赤いマフラーが棚
引くように、僕は赤い真空の大蛇を振り回した。気がつくと巻き付くみたいに、
天を司る羽を持たないドラゴンのように。

昼頃には片付いた。僕はブレードを剣に変えて、白い狐と争った。僕は押し
返していた。剣よりも身軽いこの体で。オートバイを浮き上がらせて、最小の
パーツにまで分解して、狐のエアボードの大群を分離させた!! 意識を交わ
らせると、狐をスクラップに激突させた。突然、足元に穴が開いた!! 僕は
飲み込まれた!! 蟻が、砂丘に穴を作って、僕を食い殺そうとした。砂地に
は、松虫がいた。砂の坂で喘ぐ僕に、奴はこう言った。

「俺は松虫のピラサだ!! お前を遥か先の『金融経済国ヘンザウロ』まで行
かせん!! お前は、手下の蟻に体を食われて終わりだ!!」

ピラサは嘲笑った。

僕は、ブレードを8末腕の周りに出して、僕が高速回転をして、蟻の顔と首
を切り裂いた。穴が爆発し、僕が上空に放り出された。目前に、ステップの盛
り込んだ、砂原が見えた。ブレードの弾を連射で狐に飛ばした。蟻が、茶色が
かった顎の牙を伸ばして、僕の左足を挟んで傷付けた。僕はブレードをぶっ放
して、蟻の胴体をブレードで貫通させた。蟻は飛び上がって、足を蹴り入れて
ジョイントを撃ち放ってきた。僕はもろにそれに食らった。僕は空中で回転し
て自身を固定させて、攻撃の用意をした。ブレードを剣に変えて両手に持って、
空中に階段や道があるかのように、平然と走った。「ペパラロンテの管」と同


じように(金の入れ歯を持っていたから。無争の決着のルールがついて、僕が
自分にとって有利なルールが必要であると悟った時に、このフィールドにいる
敵に、有利なルールが働き始めた)、僕は自由自在に空中の踏み入れる場所を
固体化させて(空気の水蒸気を瞬間的に連結して、固定化させて)、飛び降りて、
蟻に全体重をかけて斬りつけた。蟻の皮膚は硬く、パサパサの肉がはちきれた。
蟻は衣服にくっ付くような鋭い爪を横へ振って、剣の切れ味を鈍くした。右手
の剣を盾にして、左手の剣で攻める、という戦いをずっと続けていた。蟻もら
うで始めから空中を駆けていた。僕は蟻の足元を狙ってみた。「フェザ山脈」
の高さへは1向に足りず、山頂の猛吹雪を見ていると、イメージを短縮化して、
空中にある水蒸気を氷の刃にした。下から上へ上げて、蟻の動きを止めた。皮
膚のところどころに氷の膜が張って、動く毎にバリン!! と割れてカチ
ャ!! と固まった!! 蟻も両手に黒い剣を具現化させて、激しいバトルを
繰り広げた。狐は戦闘に入ることはできなかった。ビショップなら、入ること
ができたのだ。プロモーションで戦闘に入ることはできたが、まだ此処ではそ
れを発動することはできなかったようだ。仲間の棺桶は、ちゃんとあったはず
だ。ジョイントで、そこまで盗賊団のことが読めるようになったのは、バトル
の経験のおかげだった。

夕方になって、海のように溶けているように見える、砂丘の波があった。波
立っていた。波立って、端へと落ちていった。…どこから溢れ出てくるのかな、
と思った。夕焼けが砂漠の波に入って、真っ直ぐな紅い円柱の影を作っていた。
.東にだ。蟻の顎の牙は傷が入り過ぎていた。砂漠の波は、中央から来ている
と思った。つまり、北西にだ。ブレードで、紅い陽の湖から陽を掬って、火炎
を振り下ろした。蟻は頭から真っ2つになって、火炎で燃えた。割れたまま攻
撃してきた。体と体がずれて、僕の心理を突いた作戦で突きと蹴りを繰り返し
てきた。夕日がだんだんと沈んできた。狐は腕を組んで片足を鳴らして、ウズ
ウズしていた。右手の人差し指を上げて、火炎を飛ばしてみたが、全く僕に当
たらなかった。戦闘にやる気がないのではなく、戦闘に加わることができない
のだ。火を吹かすことは自由だった。僕は蟻を横に真っ2つにした。

「ぐは…」

蟻は上半身がずれていって、緩やかに落下して行った。蟻の死体を砂の穴の
中に隠れていた黄色のドラゴンが、笑って口を開けて、食べ尽くした。

「ホメネカ様のファンだ!! 俺も丸々太って、私に乗ってもらうのだ!!」

ドラゴンはそう叫んで、飛び上がって来た。しかし僕は軽々とドラゴンを倒
した。

「やっと出番だな」


狐は言った。剣を素早く振り、狐の首を獲った。狐はその場に倒れた。砂と
なって消えていった。その後、僕はピラサと戦い、勝利した。僕は丸1日戦闘
をしていた。出前を頼んで、ステーキを食べた。またへッスンがやって来て、
携帯電話のメールを見せて、代金(?)を払った。電話は一言も話さなかった。
しばらく方位磁針の「金融経済国ヘンザウロ」を指し示す方向へ歩いた。



途中、月が上に上がって普通に見えている時だった、豪華な喧しい暴走族の
ようなサーカステントが走ってやって来た。それから、空に繋いだ星を引っ張
って、やって来た。闘牛が引っ張っているようだ。

「やぁ、こんにちは。僕はサーカス屋のトメロスだよ。子供だよ。今日は星の
散歩をしてきたんだ。キラリと吠えるからね。うるさいから、こうやって1夜
を費やして砂漠を散歩してきたんだ。他の国の人には流れ星に見えるけど、僕
が散歩してずらしているだけなんだ。餌は、草むらの草っぱだ」

白い顔のトメロスは言った。

「ねぇ、君はそんなに小さいのに1人で星の散歩をやっているのかい? 両親
は、いるの?」

「いいや。この世界にはいないよ。お母さんはねぇ、月の彼方にいる。お父さ
んは、駅長をしているよ」

「サーカスを見せてくれよ。動物がいるんだろ? おもしろそうだから、ちょ
っと見たいなぁ」

トメロスは笑顔で笑った。

「星座に似ている動物のショーだよ。君が入ると、現れるんだ。それから、こ
れからの旅の為に、自転車を貸してあげよう。さぁ、あれを使うといい。タガ
ス、頼むよ」

トメロスは言って、闘牛のタガスが立って自転車をテントの横の紐から外し、
入り口に置いた。

「使いやすいですよ」

タガスは言った。中に入ると、天井に「ペパラロンテの管」で見たプラネタ
リウムとは違うプラネタリウムが設置されていた。

「お腹が空いたよ。暖めた牛乳でも飲むね」

トメロスは言って、奥の台所に行って、鍋に火を付けて牛乳を飲んだ。遊牧
民族の移動テントのように見えた。羊や闘牛やライオンや山羊がサーカスをや
っていた。



見終わると、ボールが転がってきた。割ると、ポップコーンの山がでてきた。
僕とトメロスは喜んで分けて食べた。お腹が空いていたから。出前ばかり食べ


ていると、唇が荒れてきたから。不思議と唇の荒れは治った。唇に薬を塗った
ような気分がした。
作品名:ジェスカ ラ フィン 作家名:丸山雅史