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ジェスカ ラ フィン

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煙を凄い速さで切って、平常を取り戻した…。スゥォーダは山を出し、虎のモ
ンスターを出して、僕達を吹き飛ばした。野原の奥にある蝶の舞う花畑に落ち
た。1瞬、平和を感じた。虎の牙を腕に巻き付けたトラが、腕を振り下ろして
僕の顔を狙った。素早く身をかわして、池の畔の前に移った。ブレードを構え
て、寝転んだまま、草と草の間からドラゴンが近づいて来るか見ていた。ドシ
ドシ…、と歩いてくると、ダッ!! と上体を起こし駆け出して、足を両方切
断した。ドン!! と赤色のドラゴンは目を真っ白にして、尻餅を突いた。そ
れから頭から体を2等分にした。

「…ハァハァ、…みんなはどこだ!?」

僕は呟いて、山の間を駆けて行った。バシュウゥゥ…、と、木を真っ2つに
すると、戦場と化したルダルスの岩盤が見えた。数km先で戦っているらしく、
白い煙を上げ、傍らに周辺に、.の山を築いていた。

「ソフサラコマ!!!!」

僕は叫んで、戦闘している場所目がけて突っ走って行った。右腕に感.と念
を溜めて、ジョイントで緑色に輝かせ、ブレードの先から飛び出た白い風圧刃
を、重力に任せて、鋭い鞭のように虫の大群に、ぶつけた。突き放した。ぶっ
飛び大群は吹き飛んだ。そして僕は回転して吹き飛ばした。ドラゴン達と爪と
武器を使った肉弾戦は始まった。ブレードの腹を浮かせて、巨大な軽いシール
ドを出した。受けて、腹から外して、右手の手首につけて剣、斧を防御して透
明な視界から見、ブレードで拳を受けた。逆回転して、太い腕が飛び込んでき
て、海賊刀と槍が脇腹に飛び込んで来て受けて、ペリンガが手の平を上げて雷
を呼び叩き落した。感電し、敵を倒した。黒焦げの真空刃を飛ばして、完全に
息の根を止めた。ソフサラコマが血塗れになってドラゴンに吹き飛ばされ血を
吐くと、僕は駆けようとして、鋭いでかい爪で背中を、ギャッ!! とやられ
た。透明なシールドを突き、透明になったブレードを回転して岩盤に刺し、汗
を垂らして息を荒く吸った。敵が、武器を振りかけてきた。ガン!! ギ
ン!! ガン!! とシールドを斧が落ちる場所に意識で相手が見る視線とシ
ールドの縁が平行になるように、半ば自動的に動いて、ブレードも動いて盾代
わりになって、色がグリーン色に.し気泡の入った液体の中で煙が水の中で動
くみたいにもやもやと、.しずつ溜まっていった。攻撃を受けると、溜まって
いった。盾でもブレードでも受け続け、端の方まで後ろ下がりすると、僕は隙
を狙って、真っ2つに吹き飛ばした。そして敵の胴体に盾をぶつけて、爆発さ
せた。後ろから羽根を伸ばしたドラゴンが剣を上に振り上げて、僕の背を切ろ
うとした。前には大勢敵がいた。


ブレードの付いた筒が回転して、僕は盾を下に向けて敵の間を突っ込んで行
って、体の中をドリルのようにして貫通した。ブレードは回転し続けていた。
ソフサラコマは腕の図太いドラゴンに首を絞められて上げられていた。ウィズ
ウィングルが、武器を全て解かして、両手の平を合わせて、白い真空刃を蓄え
て、上空で前転して、伸ばして、巨大なドラゴンの背中を真っ2つに裂いた。
ドラゴンは仰向けに倒れた。

「…これじゃあきりがありません!!」

ウィズウィングルは僕達に向嘗て叫んだ。ラロレーンは、槍を使って竜巻を
起こして、胸に刺して彼方に飛ばしていった。2つに分かれさせて、串刺しに
させ続けて、手元に戻して、ジョイントで爆発させて、疲れていた。上空から
エルボーを食らって、回転しがら急降下して行った。倒れると、大勢のドラゴ
ン達が襲い掛嘗てきた。ラロレーンは剣を駆使しながら敵を捌いていった。



戦闘時間は半日を過ぎた。ペリンガは、ブレードを全身にくっ付けて、敵の
中で暴れまわった。血が宙に舞い続け、空中返りし、側転し、空中捻りをした。
戦い続け、刃の各部分に、血を大量に付けた。



それから6時間経過した。ソフサラコマはペリンガによって切り落とされた
ドラゴンの両腕から首を外して、壊滅させた軍団を仲間のいるところまで歩い
て、見た。血溜りができ、ドラゴンの死体から煙が立ち昇っているのが幾つか
見えた。虫の死体は羽を血溜りから出して、倒れていた。僕はブレードを引き
摺ってシールドをジョイントで体に戻した。無数に岩盤に傷が入っていた。シ
ールドの表面に傷が入り、意識を離してブレードと盾を置き、腰を下ろして、
足をゆっくり広げた。他の仲間も、武器を消して、地面に腰を降ろした。月は
1日中出ていて、太陽より高く上がっていたのが戦っている間チラリ、と見え
た。太陽はもう暮れていた。海が減っていた。雲だけが緩やかに流れていた。
赤い海が見えた。スゥォーダは腕を組んで上空で見張っていた。また遥か上空
に調査船は太陽パネルを開いて、じっと浮いていた。エスニカリカルは笑って
いた。両手を広げて、指の1末1末に力を入れ、組み合わせた。スワンダの岩
盤が崩れ、砕けて僕達は落下して行った。調査船が急降下で追いかけて来た。
しかし間に合わず、僕達は、海抜が下がって出てきた峡谷の所々に落ちて行っ
た。気絶した。すぐに意識が戻った。立ち上がると、エスニカリカルが、人間
の体になって、(すぐに分かった。体の色とか、頭の形とかで)赤い目をギラ
つかせて、目の前の峡谷を、吹き飛ばした。もの凄い強風と音によって、ここ
が何処か分からなくなり、

「うぁぁぁぁ!!!!」


と叫んで、岩盤が砕けて遥か彼方の峡谷までぶつかるまで体が止まらなかっ
た。視界が暗くなり、僕は岩石を上がって取り除いていった…。頭を出すと、
強い風が吹いていた。岩石以外何も無かった。上空に浮かんだジョイントをか
けたエスニカリカルは腕を組んで笑った。

「デゾーの上の世界、『ソンデワン』で盗賊団の強さが逆転した!!」

スゥォーダは腹を抱えて笑った。ホメネカの月は上昇していった。

「俺は下の世界、『ヘーミッド』にいるぞ!! ここでは1番力が弱いから
な!!」

と言って、何処からともなく出てきたリギーは2匹に命令し、セネアトレク
とパパロメ王女とルルルフ姫を握り、ジェット機のように嘗て、「ソンパラメ
ードの森」のあった穴の中へ入っていってしまった。僕達は全力で浮遊船エス
ピショーの中に入り、僕達の船は海の下降と共に転がっていき、色んな所に船
をぶつけて、衝撃が止まるまで椅子に捕まっていた。中で服を変えることにし
た。











13 ペパラロンテの管











調査船の中で2泊し、静かになって外へ出てみようとしたが、深海の土砂が
固まって扉を塞いでいて、全然開かなかった。もの凄い寒さで、ギリギリまで
暖房を入れていた。仕方なくジョイントで扉を壊した。しかし再び扉を元に戻
すことはできなかった。

「宗教国スギミダ」を見てみようとすると、海水が無くなっていて、太陽は
見えなく、入り組んだ崖の上に調査船は転がっていた。霜で凍りついた土砂の
せいで扉は開かなく、.が溝に溜まっていた。
作品名:ジェスカ ラ フィン 作家名:丸山雅史