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ジェスカ ラ フィン

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るドラゴンを、反動で真っ2つにした。2つに割った肉体からは、ジュゥゥゥ
ゥ…と、煙が出ていた。

鉄製の斧を持ったドラゴンが僕のブレードを折った。もう一度飛び上がって
僕の胸を切り裂いた。…地面に当たって折ったのかもしれなかった。赤が基調
の金色の鬣のドラゴンは牙を出してニヤリとし、仲間を呼んで僕をかなり後ろ
まで下がらせた。他の仲間のことが知りたかった。

「おーい!! みんな何処にいるんだ!!」

剣がぶつかり合う音が聞こえ、汗がゆっくりと落ちると、「娯楽国ホケメダ
ン」や他の国の住民達が鎖帷子や青銅の兜、鎧を着て騒然と戦っていた。「文
明国スワンダ」住民達はピンク色のペンダントをしていたのですぐに分かった。
ドラゴンの武器に吹き飛ばされて、下に落ちていく人もいた。僕は戸惑ってい
ると、骸骨の姿をした兵士が、武器を振るって僕を切ろうとした。後ろに飛ん
で、折れたブレードで骸骨の首を飛ばした。ペリンガを化け物や熊の怪物が後
ろから武器を飛ばして命を狙おうとした。僕は住民の人に助けてもらって、難


なく危機を脱した。誰かのジョイントで、ドラゴン以外全ての生き物が吹っ飛
んだ。掻き消された。僕達は白い煙の強風を受け、腕で顔を隠した。ドラゴン
達が舌を出し、涎を垂らして足や手をムズムズさせていた。両手を組み、腕に
血管を浮かせて、様々な濃い派手な色をしたドラゴンが、目の前に群がってい
た。鋭い爪が僕の胸を切り裂いた。僕は転んで、辺りを見た。ペリンガやウィ
ズウィングルが、鉄の剣や盾を使ってきりがなさそうに戦っていた。僕はドラ
ゴンを斜めに斬った。なんぼ斬っても気が済まなかった。岩壁を削って敵が駆
けて来た。僕達は皹の塞がった中央に集まった。ドラゴン2000匹が中央に
飛び上がって襲い掛嘗て来て…岩盤が回転した。地面に着地したものは爪を折
って、尻を削って、飛び跳ねた。僕は回転を利用して、釣り針の形に、切った。
軌跡が、よろめいたドラゴンに残り、傷跡になった。ドラゴンが肩に噛みつき、
スーツに穴が開いた。集中力を最大限にして、ブレードを元に戻して、手に持
ち替えた。グリップ部分を逆さに持って、抉って血を吹き出させた。そして音
を立てて元の持ち方に戻して、両手で体を斬りつけた。ソフサラコマは自分の
血とドラゴンの血液で真っ赤だった。小さな両手を広げると、2体を引き合わ
せて衝突させた。頭から脳味噌が出て、目を真っ白にして開けたように倒れた。
ペリンガが両手と両足に銀製のブレードを付けて回転していた。両足のブレー
ドは地面に透けていて抜けなくなることはなかった。胸の方の燕尾服は破けて
いた。空中ではドラゴン達が炎を吹いて争い合っていた。ウィズウィングルは、
深緑の大砲を右腕に付けていて、自分の体が吹き飛ぶ程の勢いを受けて、大砲
を吹かせていた。背中に銀の肩が上の方に鋭く折れた下に広がったウイングが
付いていた。自在に飛び、大砲を変形させて巨大な中心にソードのある、ブレ
ードをつけていた。腕を思いっきり振り上げて、太ったドラゴンを切り裂いた。
後ろにも切り裂いて、飛び上がって、巨大なエネルギー弾を飛ばして、皮膚が
飛び散ったドラゴン達を、爆発させた。ラロレーンは巨大な鉄製の3末槍を持
って、突っ込んで行って、何千体も貫通させていった。



ドラゴンは3000匹以上になっていた。僕はまとめて8体を切り裂いた。
戦闘時間は3時間を越えていた。ブレードを延ばして、地面に刺し、空中へ体
を運んで、3日月の槍を持つまぬけドラゴン達の攻撃を避けた。空から巨大な
赤いドラゴンが気付かない内に後ろから飛んできて、光沢のある3末槍で裏の
耳から後頭部全体にかけて、皮膚を抉られた。僕はショックを受け、1瞬手を
離しそうになった。ブレードの柱は揺らめき、ブレードは腕に戻って、倒れて
いった。不思議とドラゴンは攻撃してこなかった。 もう一度エスニカリカル
が手を巨大化させ、「文明国スワンダ」を両拳で叩いた。僕達は補給艇よりも
高く飛んだかもしれない。岩盤はまた折れそうになり、その上に乗っている何


0万というバトラー達は、ほぼ全員が着地に失敗した。そして針の原を出した。
僕達は貫通した。エスニカリカルは…。ジョイント!! 僕の傷は全快した。
巨大な木槌で体を吹き飛ばされて、僕は針の岩に激突した。

「…煉獄だな」

エスニカリカルは笑って言った。にきびのような粒のついた皮膚が印象的な
ドラゴンは、ペリンガの頭をぶん殴って、針の原に刺した。ペリンガの血は針
の山を伝って血を延ばし、ジョイントを使った。エメラルドグリーンの光を浴
びた敵達は、吹き飛んだ。針の原が渦を巻いて、しまわれた。ソフサラコマが
末気を出して、針の原から針の山を延ばした。空中にいる敵も、腕や腹や体を
突き刺された。そしてその針を僕は1風した。針の折れた屑山ができた。4方
8方に針はもの凄いスピードで飛んでいった。それと一緒に、ドラゴン達も僕
達も飛んで行った。ペリンガはそれらを戻して、上空に吹き上げた。エスニカ
リカルは中心のすぐ近くにいた。僕は両手に長剣を持って、駆けて行って飛び
斬りを食らわせた。エスニカリカルの体に2末の縦線が入った。

「どうやら俺が気に入ったようだな!! とくと力を見せてやる!!」

そうエスニカリカルは言って、両手を強く開いて、腕を鳴らして、風を切っ
た。凄まじい竜巻が巻き上がり、激しい音を立てて近づいて来たかと思うと、
僕の胸を切り裂いて吹っ飛んでいった。僕のスーツはぼろぼろになった。長剣
をクロスさせ、エメラルドグリーン色の剣の柄の上に挟まっている水色の玉を
光らせて、雷を含んだ真空刃を、クロスを素早く切って振り下ろして吹き飛ば
した。浮かんでいるエスニカリカルには当たらなかったが、下にいたドラゴン
が食らった。剣を構えて攻撃の準備を構えていると、上からドラゴン達が何千
体も乗っか嘗て来た。ドラゴンのトンネルを潜り抜けて、襲ってきそうなドラ
ゴンを回転して8つ裂きにした。飛び出ると、エスニカリカルの呼んだ鳥が火
炎を吐いた。焼き付けられた後に、炎を断ち切って、凝結した炎を盾にしたが、
間に合わなかったのでシールド代わりにして次に来た炎から身を守った。上空
に飛べるようになったんだな、と思うと、ドラゴンが狂暴化して爪と牙に力を
込めて目を濁らせて食いか嘗て来た!! 牙を折り、目を突き刺して、腹を貫
通させた。引き抜いた。胃から得体の知れない物を出し、ドラゴンは虫を破け
た腹の中から卵を羽化させて、何千匹も飛び立たせた。数十体は破ったので、
3万〜4万匹は発生した。羽音が喧しくて、聴.を狂わし、虫が体に激突して
来て、視界を真っ暗にした。スゥォーダは僕達全員に聞こえるように喋り始め
た。

「デボズルジの戦いで時間戦は分かっただろう? これは人数戦だ…こいつら
が死ぬと俺も死ぬ」


と言って、全員の耳殻を爆発させた。僕は苦しみのあまり倒れてのた打ち回
って、必死にジョイントをかけて散らばった耳をくっ付けた。耳から流れ出る
作品名:ジェスカ ラ フィン 作家名:丸山雅史