小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」

ジェスカ ラ フィン

INDEX|41ページ/114ページ|

次のページ前のページ
 

「ほう、良かったのう。みんな、生き返ったか。盗賊団を4体倒したのだな。
私には分かる。リギーやデボズルジは『娯楽国ホケメダン』にいる。じゃが、
ギュリュフは何処にいるか分からない。『娯楽国ホケメダン』へ入る為には、
渦巻き状の環状線の高速道路を下りていく。途中森の中を通って『娯楽国ホケ
メダン』へ行く。もの凄く広大な国だから、1日や2日で渡り歩くのは辛いか
もしれない」

「バートンとエクアクスはいつ頃パイプから帰ってくるんですか?」

ペリンガは訊いた。

「バートン君は恐らく、エクアクス君がパイプの中に入ってきたことと、盗賊
団が4匹、死んだことによって、自力で上がってくるだろう」

「それは何時なんですか?」

「1月16日までにこの家に帰ってきなさい。その間に、君達はどこかへ行く
予定があるのだろう?」

「はい、1旦タイリュー王のところへ戻って、事情を聞いてみたいと思ってい
ます」


「よかろう。それなら、用事が済んだ後、エクアクス君とバートン君を連れて、
『娯楽国ホケメダン』へ行って、見学でもするがよいぞ。リギーやデボズルジ
などのことは忘れて、情報をゆっくり集めるんじゃ」

「待って下さい」

ウィズウィングルは言った。

「先に『娯楽国ホケメダン』へ行って『ドドルーン』に戻ったほうがいいと思
います。ギュリュフはきっと何処かで体力を回復していると思うし、僕達はま
だ…ジョイントの使い方に慣れていないんです。ですから、リギー達と戦う前
に、他の盗賊団と戦いたいのです…」

「他の盗賊団の居場所はわかりますか?」

ペリンガは言った。

「待って!! 今思い出したんだけど、リギーはホメネカを怒らすために、北
の『チャンチャランダの島』にピーチュアルを派遣したのです。僕達が『浮遊
王国ルダルス』に行っている間に、何かをやらかすかもしれない」

「ならば、タイリュー王に頼んで、もう1つの地上への道を作ってもらいなさ
い。それと、『チャンチャランダの島』への光の通路を作ってもらいなさい」

「分かりました」

ソフサラコマは返事をした。



ソフサラコマ達はナヌコラーゼに別れを言って、街でコンバーチブルからバ
ギーへ変えて、港からカーフェリーに乗って、「流通国パシキゾーフ」へ戻り、
2日かけて「ビチュアンゼ」へ帰り、「ドドルーンの町」まで行き、「ハノス
マトセの泉」のほとりの小屋のアップライドピアノから、「チャンダンク図書
館」へ辿り着いた。みんなの肩を触って、ジョイントの道を通って「マタハラ
ーの神殿」に着いた。ネルスに頼んで命の時間を計ってもらい、全員分のペン
ダントを作った。シャンクスの背に乗って、「トヤランズ城」まで行くと、タ
イリューが悩んでいるのをやめていて、上半身裸で、ベッドの上に腰掛けて葡
萄酒を飲んでいた。シャンクスがタイリューに話しかけると、タイリューは明
朗になって、手を広げて話しかけてきた。

「やぁ、蘇ったね。君達の願いは叶えた、調査船のトイレの扉から、パシキゾ
ーフまで移動できるようにしたよ。車は、レンタル会社に連絡するかで、引き
取ってもらいなさい。それと『娯楽国ホケメダン』にある『エンパーン・カジ
ノ』の中から、『チャンチャランダの島』に行きエクアクスの後を追いかけな
さい。7の数字が3つ揃えば、扉を開けてあげるよ。船が無くて、『チャンチ
ャランダの島』には行けないんだ。あと、『農業国ビザジズドー』に行きなさ


い。『サーラムの葡萄園』というものがあるよ。其処で、月や星を見なさい。
きっと君達にとって良いことが起こるから。じゃあね」

そうタイリュー王はソフサラコマ達に告げると、ベッドに寝そべりながら、
笑顔で手首を振った。



ソフサラコマ達はグランドピアノから外へ出て、3日かけて「娯楽国ホケメ
ダン」の入り口に入った。「娯楽国ホケメダン」のICの若者は、此処「娯楽
国ホケメダン」の特色についてこう言った。

「スタジアムがあります。ホールがあります。フォーラムがあります。アリー
ナがあります。ゴルフ場があります。温泉があります。ドームがあります。コ
ロシアムがあります。庭球場があります。競技場があります。なんでもありま
す。それが『ホケメダン』です。4年に一度国際オリンピックが行われます。
冬季オリンピックもあります。『ホケメダン』の『タイタサ貨幣生産工場局』
はカジノの地下にあります。カジノコインの超巨大金庫と同じ場所にあります。
世界に新しい貨幣が流出します。『商業国コラダングス』は酪農とファッショ
ンデザインの国です。ダウンタウンには、多くの観光実が街並みを見に来たり、
買い物にやって来たりします」



夜になっていた。ソフサラコマ達はレンタカーを降り、4番目の繁華街の快
楽の町に着いた。隣のネオン街は、.来の世界のようだった。

「女達は、昼はブティックで働き、夜はピンクサロンやソープランドで働いて
います」

とある女性はソフサラコマ達に言った。売春婦は歩き回り、男性のネクタイ
や袖を引っ張って店の中やラブホテルの中に入っていった。無視をしてソフサ
ラコマ達は『エンパーン・カジノ』の中へ入って行った。実がいるのも構わず
に、開けるスロットマシーンを探し続けた。1時間後に、その扉を見つけた。
その扉は、スリーセブンが出ればいいよと一言だけ告げて黙った。



粘って、4時間後に、7の数字が揃った。そしてソフサラコマ達は、「チャ
ンチャランダの島」の山に囲まれた廃屋の中に出た。











9 チャンチャランダの島












森の中で目を開けると、僕は群青色の岩の上に座っていた白の高級なワンピ
ースのユバグという女の子に声をかけられた。ユバグは近寄ってきて、僕に笑
いかけた。

「貴方はお仲間を探す為に此処へやって来たのね。迷子になったのなら、パパ
ロメ様の元へ連れて行きましょう。パパロメ様は貴方にお会いしたいはずよ」

そう言って、僕の手を引っ張って明るい木漏れ日の木々の中を歩いていった。
暖かい場所で、ユバグはこう言って微笑んだ。

「ここはずっと春なのよ。パパロメ様は、釘を足の表面にお刺しになさって、
ずっとお立ちになって貴方のような方を待っております」

「ここは天国の森ですか?」

僕は思わず呟いた。滝から清流が流れ、虹が架嘗ては消え、人々が羽を使っ
て飛び、男が女に花摘みをして渡そうとしていたり、頭に素敵な飾りをつけた
り、絹を巻いて短いスカートを履いていたりしていた。幸せな人々は、水遊び
をし、紫色の髪の毛を宙に浮かせて、黒の指輪を指に嵌めて強調していた。僕
は「ハヌワグネ時計工場」の近くにあった「チャイタル温泉」を思い出してみ
た。

「ここに谷ができたのは、パパロメ様が人々をお作りになったからです。.年
の種によって、数億年の時を経て、子供をお作りになったのです。.年は.と
なりましたが、パパロメ様は、彼の遺体を大切に守り続けました。そして、死
作品名:ジェスカ ラ フィン 作家名:丸山雅史