ジェスカ ラ フィン
車が今いるところで固定されて、ノザロッチのジョイントで、前に高速道路が
走って、7色のレーザーが走って、僕は気を放出して前方に僕の分身の影を出
した。影と僕は一緒に着いて行って、ノザロッチを通り抜けた。僕達の車は落
ちて行って、真っ暗なアスファルトの空間で停止されていた。ルトワーゼの口
の中から外が見えた。僕は人形のように停止していた。目が.めると、ノザロ
ッチが手をクロスさせると、両側の酪農地帯に高速道路を走る車のスピードに
合わせて、深い溝が走って動物や土草や灌漑水路が木っ端微塵に吹っ飛んでい
った。
クロスを解いて背に持っていくと、僕とソフサラコマの胸が浮いて、血が吹
き出した。ノザロッチは体を1回転、2回転として、亀裂を増やし、僕達にダ
メージを与え続けた。車よりも僕達は吹き飛んで、道路に擦れて倒れた。がは
っ、と声を出して血を吐いて水溜りを作った。ソフサラコマは気絶していた。
瞬間的にルトワーゼが横に飛んできて、鉄の棍棒で振り上げて、対向車線3線
の白い金網の高さまで上がって行き、金棒から弾道ミサイルを出して煙に包ま
れた。ジョイントで煙を固定されて、その煙の中へ真空刃を叩き込んで、空気
に入った亀裂を入れて、ジョイントで具現化させ吹き飛ばした。それをルトワ
ーゼが上手く金棒に絡めてジョイントを込め、速さを加えた。辺りが点滅しス
パークし、ジョイントをかけてゆっくりと落とした。ピクピクし、ソフサラコ
マが僕の顔を、片目をつぶって見、僕は震えながら手に力を入れて立ち上がっ
た。
「お前達がギュリュフを狙って『機械国ルチャーナ』に行くことは分嘗ておる
ぞ」
ルトワーゼは言った。
「俺はまだ百足のマントを解放していない。開放すれば、お前達を木っ端微塵
にしてやるぞ」
ノザロッチは手の中に油と水が合わさったような攻撃の玉を秘め始めた。
「俺はジョイントを使える者の魂を頬張る者だ。ルトワーゼは、お前達の表皮
を食ジョイントだけだがな」
ルトワーゼは笑った。
「な、何?」
僕は口から血を流して声に出した。怒りがコントロールできずに、ブレード
を弾き出した。
「喰らえ!!!!」
ルトワーゼは厚い手の平をばん!! と叩いて下に向けた。熱い突風が僕達
の下で上に吹き荒れた。僕達は歩けなくなってしまった。ノザロッチの回し蹴
りが入って白の金網に吹き飛んだ。
「ははは!! 『機械国ルチャーナ』では既に機械兵器セネアトレクの胴体と
『宗教国キササパルス』の地下から発見された、左足と、右手が接続されてい
る!! ホケメダンで捕まえた科学者達を使ってな!! あと、頭と、右足と、
左手が集まれば、機械兵器・セネアトレクは完成する!! できればジョイン
トで俺達が機械兵の足りないパーツになれればいいのだがな!! そういうわ
けにもいかんのだよ!! いくぞ!!」
「…お前らをルチャーナで仲間達と合流させない。タイリューはあと3匹盗賊
団を倒せば、回復すると言っている。ルトワーゼを倒して科学者たちを助ける
ぞ!!」
僕は気合を溜めてノザロッチとルトワーゼを戦闘に誘った。
「いい。お前は」
ノザロッチはマントの下から百足を伸ばした。空気を鋏で切ると、意識が吸
い込まれた。その切った音だけが頭に残って、意識が傾いて、僕が倒れそうに
なった。不安が襲ってきた。ソフサラコマは眼中に入らなかった。景色を巻き
上げて僕は先端にフィルムを思い浮かべた。不安は不安にフィルムが合体して
いたからだった。僕はその拡大したフイルムをどうすればよいかと腹を抱えた、
イメージをした。傾いて、邪魔だから抹殺した。僕は不安を抱かなければなら
なかった。ソフサラコマがその中にいる。敵なんかから逃げて、ソフサラコマ
を目の中に入れておきたかった。カ・ナ・ボ・ウがこわい。
ソフサラコマ!!! 助けてくれ!!! 心の中でそう叫ぶと、ソフサラコ
マは闇の中で力を蓄えて、届かない2体をぶっ飛ばし続けた。
「幻想を解除しろ」
ノザロッチは言った。
「こいつらにはもうレベルが上がり過ぎて独自の戦法が効かないんだ。戦闘を
見ていたけど、ずっと面白かったんだけどな」
と笑って口を開いた。
「じゃあどうするんだ?!」
そう言うとルトワーゼは力が抜けてだらんとした。百足の鎧はばらばらと落
ちて、
「俺の願望ではない」
と独り言を言った。
「俺はなぁ、仲間の命を殺さないとこのフィールドで戦えないんだ。ルールだ。
デゾーが今この様子をどのような状況で見ているか分からないだろ? だから
ホメネカはいないんだ。ルトワーゼよ、死んでくれ」
と、手を開いて指の隙間を閉じてルトワーゼを切り裂こうとした。
「そうはいかねぇぞ。お前が、死ね!!!!」
と返して、ノザロッチを木っ端微塵にした。僕とソフサラコマはジョイント
で埃と大気と熱と.々の水分を分解して、傷を治していた。
「お前らは『機械国ルチャーナ』へ行け。こいつを殺したことによって俺の地
位が1つ上がってしまった。森では1つ弱くなる。『ソンパラメードの森』へ
は行けねぇ。入った途端に殺されてしまう、けど、俺はセネアトレクが完成し
たら、月の上のホメネカに寝返りを打って、仲間共が全滅するまで一緒に隠れ
ているぜ!! へへへ! 俺の勝ちだ!! ざまぁみろ!!」
敵のジョイントの解けた僕達は随分楽になり、ルトワーゼは海へ潜って.東
の「娯楽国ホケメダン」の方角へ泳いでいった。僕達はしばらく誰も来ない高
速道路の上で倒れ、車を起こして、「機械国ルチャーナ」へ向かった。
8 機械国ルチャーナ
10時間ほど走ったあと、複雑な環状線を通り、山の麓に聳える工場や大型
車や砂や小石を巻き上げるタイヤの騒音や煙突や煙やICや港や倉庫やその中
心に煉瓦が.き詰められた住宅街があり、山の中腹にはお城のある、「機械国
ルチャーナ」に入った。「機械国ルチャーナ」へと続く高速道路が、こっちと
対照的になっていた。無表情な鼻の丸い頬っぺたの落ちた中年男からシートを
貰って、ランプを通りルチャーナの中心区から島を1周することにした。商社
や工場や工業関係の会社が密集し、煉瓦でできた道に電灯が並び、様々な雰囲
気のパルプ工場、ペットボトル製造工場、港湾の製油場、ガスタンク、造船所、
長蛇の列のインクライン、ドッグ、繊維工場、化学工場、発電所、ダム、中規
模の工場、製作所、製材所を通り過ぎた。
夕方頃中央の車通りの多いホテルに降りて車のドアを閉め、ホテルに入り、
ポーターのホルマンズという男性に、エレベーターで部屋まで昇りながらこの
ルチャーナのことについて聞いてみた。
「『流通国パシキゾーフ』の途中からは『娯楽国ホケメダン』へ唯1鉄道が走
ります。『パシキゾーフ』ではモノレールが通ります」
「へぇ、そうなんですか」
僕は答えた。
「ここは世界一工業が発達した国ですからね、人口も『ビチュアンゼ』国とは
作品名:ジェスカ ラ フィン 作家名:丸山雅史