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ジェスカ ラ フィン

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「末当の探検隊はなぁ、今河口から中流に向かった先にいる。男は俺が食っ
た!! 探検隊に会いたければ、『ホケメダン』から俺達が盗んだ調査船を


使って、『ルチャーナ』に行け!! リギー様はなぁ、今、?機械兵器セネ
アトレク?の復活で忙しいんだ!! ハーッハハッハー!!」

百足のノザロッチは、森の中で飛び上がって手を下にクロスさせて、蔓を
飛ばした。樹皮が横に細かく入っている木々を蔓で真っ2つにして、もの凄
いスピードで襲い掛嘗てきた。

ペリンガはカッ、と両目を開けて懐から飛び上がった。僕達は上へ飛び上

がった。

「…高速道路はやはり封鎖されているんでしょうか?」

「いや、それはないと思う。もしそうだとしたら、やはり『ホケメダン』が
『パシキゾーフ』に圧力をかけているんだ。今の僕達の使命は、なるべく力
を温存して、河口から上ってくる末当の『ルチャーナ』の調査隊を彼らが入
り口に入る前に見つけ出して、?機兵セネアトレク?のパーツを奴らに取ら
れるのを防ぐことだ。リギーは、部下を使って、『ルチャーナ』の地下の組
み立て工場で復元に力を入れているという話を極秘情報で聞いたことがある。
君がレベルアップしたら、この話をしようと思っていた。?機兵セネアトレ
ク?の部品は各国のどこかに埋まっている。古代の戦争で、怪物に負けたん
だ。そして散らばった。…話はもうこれぐらいにしよう」

さらに高く飛び上がって下から3末の蔓が迫ってくると、森の上へ出た。





一方その頃、蜘蛛のホメネカは、既に白い糸の玉を用意していて、引力を

使って、お腹の先端を、星座のついた宇宙に向嘗て、上に上げて、糸を吹き

出していた。ホメネカの好物は冷たい雲だ。





上空に上がると、「ジャトジャス遺跡」が見えるかと思ったが、どこにあ
るのか分からなかった。体を下に向けて両肘を背中に曲げて、伸びてくる蔓
を掴んで、電撃を伝わらせて、ノザロッチのところに下りていって、勢い良
く殴った。北東に吹っ飛んだノザロッチはダガーを2つ回して取り出して、
真空刃を飛ばした。僕は手をグーにして駆けて、1回転して真空刃を真っ2
つにして、ノザロッチの胸をぶん殴った。殻がバキ、と音がしてノザロッチ
は飛んでいくのを堪えて、泣き顔になり胸を押さえた。ノザロッチはダガー
を回転させて土を激しく盛り上げて、僕の元へ走らせた。真空刃の.用
か!! ドババババ!! 2つの隆起が襲ってきた!! ガードして押さえ
きれなくなったので、飛び上がってその上を駆けようとした。すると、土の
隆起から細長い穴が開いて、真空刃が下から飛んで来た。体を反らして2回


刃を避けると、ノザロッチが空中にダッシュしてきて、僕にタックルをかま
してきた。

「うわぁぁぁ!!」

僕は落下して、バートンのグリーン色の光で地上に墜落しないで済んだ。

「大丈夫ですか!!」

バートンは右手に肌色の光の玉を溜めて、拳をノザロッチに打ち込んでノ
ザロッチの胸の表皮を焦がした。シュゥゥゥゥ…。ノザロッチは首を振って、
ダガーを構えて、戦闘の構えに入った。

「堪忍しろ!」

僕は叫んだ。

ノザロッチはしばらく休憩を取ってから、キン、と音を鳴らして駆けてき
た。負けることを承知で走ってくるようだった。1際大きいかまいたちを走
りながら放って、誰とも構わず傷つけようとしていた。ペリンガは構えて召
喚魔法を唱えた。辺りが真っ暗になり、木が抜けて年相.の兵士になった。
前に進み出てかまいたちを手で振り払い、僕達の楯になった。ノザロッチは
汗だくになり、ダガーを掌で溶かして指を折って、森の奥から無数の木の葉
を呼び出して来た。それはすごい勢いで飛んで来た。

「くっ!!」

僕達は目を狭めて腕でガードしたが服がところどころ破けてしまった。バ
ートンのコートはマフラーのように細く破けて強風にたなびいていた。バー
トンの手のひらが木の葉で切れると、バートンは血の滴を落として、火炎を
走らせた。ノザロッチは浮き上がって、焦げた。真っ黒になったノザロッチ
は手を広げ、.し浮き上がった。雲が上空に現れた。スコールだ。激しい.
が降り地上に染み込んでノザロッチが手をぐっ、と上げると….の粒が針の
嵐になって、上空へ突き上げた。

「ドバババババ!!」

全ての.粒が体に当たった。銀の滝が目の前にあった。

「…スコール」

と聞こえたような気がした。

「ジュ…シュワワワワ…」

1気に霧が目の前に広がり、下から焼けつけるほどの熱湯の針が押し上げ
てきた。体の傷から血が音も無く怖いほど吹き出した。周りが見えない。こ
れがノザロッチである所以か。

ドパパパパパ…。

森から針が全て抜けていった。


ガク、とバートンとペリンガが膝と両手を突いて、倒れた。僕はバランス
を保とうとして無意識に揺らついた。真っ黒に湿った木の兵士はゆっくり歩
いていって大きな拳を入れた。ノザロッチのシールドで塞がれ、そのままシ
ールドを抜け出して、パンチで木の兵士の胸を貫通して越えた。木の兵士は
倒れ、蒸発した。ペリンガは100体の木の兵士を呼び出した。周りが広く
なった。木の兵士は体の蔓を払おうとしたが、森をコントロールしたノザロ
ッチは縛り付けてばらばらにした。蒸発した水滴を真横に向けて僕達にスコ
ールと叫んで針の嵐を食らわせた。シールド!! と僕は叫んで正面に大き
な楯を作った。

嵐が止まると、ペリンガは両手を合わして影の鳥を背後から呼び出し、火
炎を撒き散らした。ノザロッチは嵐を自在に操り、鳥の羽を針だらけにした。

「くっ!!」

ペリンガは末気になって、腕を後ろに構えた。地面の断層を念力で持ち上
げて、ノザロッチにそのままぶつけた。土の山からノザロッチが顔を出した。
100末の足を伸ばして、僕達を巻きつけた。力を入れて砕くと、僕はノザ
ロッチの腹に突きを抉るように入れて、青い血を吐き出させた。するどく伸
びたノザロッチの体は、ペリンガを顎の牙で分断し、口の中で噛み砕いた。

「今は、森の中だけ?逆?だ」

と言って、バートンを鋭い尻尾で胸を突き刺した。

「だからリギー様は森の中に入らないんだぜ? 分かったか? 俺達を生ん
だ、テントウムシのデゾー様は、ルールを混沌の時に生み出したことを忘れ
ていない」

バートンの体に尻尾をさらに食い込ませて、大きな口から涎を垂らした。

「『ソンパラメードの森』には、蜥蜴のスウォーダと蛞蝓のエスニカリカル
がいる。どっちかがあれを怒らせれば…いや、待て。落ち着いて考えろ…こ
のゲームに勝てば、ジャンガズガンズ様の最強の資格を得られる…その為に
お前達を試しているんだ…バートンはもう賭けから降りた…俺はお前に殺さ
れるかもしれないが、今は流転のルールの発動が空以外に限定されているた
め、他の者はやって来ない。ジュデは死んだ。空以外では、数字の低い者と
高い者の力が逆転するんだ。俺らの仲間が死んでいくと、限定が減.してい
く」
作品名:ジェスカ ラ フィン 作家名:丸山雅史