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ジェスカ ラ フィン

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眠りから.めて、外へ出てシンラークを見てみると、シンラークが、白髪だ
らけになっていた。

「私はこの『ソフサラコマの宇宙』に、全てを費やしてしまった。この『ソフ
サラコマの宇宙』を、娘を連れて持って行って下さい。この『ソフサラコマの
宇宙』があれば、必ずや、ソフサラコマ様は生き返るでしょう。あなた方の仲
間方が復活するのは、世界を救った後です。しかし、その布は.完成です。


『バンダラ天文所』に持っていって、私達の星座を『メッタラーの針』で開け
て下さい。娘の『タイラン』の星座の穴を開けてしまうと、『テンピョーテイ
レンの宇宙』になってしまいます。さぁ、お行きなさい。私達は、あなた方が
ここを離れてしまうと、死んでしまいます」

ホチョーチは、出来上がった「ソフサラコマの宇宙」を、僕に渡して言った。
僕達は旅立つ支度をして、「チユドラッドの舟」に乗り込んだ。

「あなた方が無事にタイランを『文明国スワンダ』まで運んでくれることを願
います。私達は、朽ち果てます」

ホチョーチは言った。

「お父様、お母様、今までどうも有難う御座いました」

タイランは涙を袖で拭いた。僕達は麻袋を「チユドラッドの舟」に乗せた。
シンラークとホチョーチは、手を振っていた。

「お父様、お母様、お元気で…」

タイランは言った。「チユドラッドの舟」を漕ぐと、シンラークとホチョー
チは、手をさらに振って、別れを惜しんでいた。1軒家が見えなくなると、景
色全体が、何処かに消えていった。僕達は「センファビルの天の川」を下りた。

「『機械巨兵セネアトレク』は、きっと、ソフサラコマ様が動かしてくれるで
しょう」

タイランは言った。



1日「チユドラッドの舟」を漕いで、僕達は、「文明国スワンダ」の「トラ
ヤンズ城」上空に出た。「センファビルの天の川」が「トヤランズ城」の前ま
で伸びると、僕達は「チユドラッドの舟」を下りた。ピネイル王女の間に着く
と、ハンサメとチンギューガが、2つの麻袋を持って行ってくれた。そしてソ
マゼが睡眠時間の粉を僕達にふりかけてくれた。ソンハが、僕達をエスコート
した。

「お待ちしていました。どうぞ」

ソンハは言って、ピネイル王女が僕達を向えに来た。

「おぉ、タイラン姫を連れ、『新しい宇宙』を作ったんですね!! あなた達
は英雄です!! さぁ、ハンサメよ、『新しい宇宙』を広げて下さい!!」

ハンサメは麻の袋を丁寧に広げ、「新しい宇宙」をピネイル王女に献上した。

「…素晴らしい。…、この布を、『レピアトレモダルの流石』を結んで、『デ
ッマの額縁』に飛ばせば、ソフサラコマお兄様の命は蘇ります」

「ソフサラコマの遺体を頂きます。『バンダラ天文所』に行って、遺体を復活
させます」

僕は言った。




僕とバートンは「トラヤンズ城」を出て、北東の「バンダラ天文所」に入っ
た。「バンダラ天文所」は古く寂れていて、空で星が流れた。2階の中心部の
奥に行くと、天井に、巨大な額縁のある部屋があった。石畳の天井は開いてい
て、石造りで横になれるような、「テンペライモンドの神殿」と同じようなベ
ッドがあった。.向きの枕に頭を置く前に、僕はバートンと、「ソフサラコマ
の宇宙」を広げて、階段を上って、豪華な柱の出っ張りに4方の布の輪をかけ、
柱に、「レピアトレモダルの流石」を乗せた。4つの角の出っ張りに「ソフサ
ラコマの宇宙」を掛け、4つの流石に、「蜀台の炎を流石に移せ」という部屋
の入り口の石碑の文字に従って、炎を移した。すると、中央の石造りのベッド
は新しい宇宙の幕に近付くように、高くなった。

「さぁ、『ゴペルチンジャーの銀の眼冑』を」

僕はバートンに言われて、ハンサメから受け取った麻袋の中から、「ゴペル
チンジャーの銀の眼冑」を取り出した。そして「ゴペルチンジャーの銀の眼冑」
を嵌めて、顕微鏡モードにした。石製のベッドに上がり、意思で石製のベッド
を動かしながら、シンラークとホチョーチの星座を(1番遠く離れている)、
記憶を思い出して、「メッタラーの針」で空けた。



深夜になった。星がまた降った。シンラークの星座とホチョーチの星座が完
成し、僕はそれから天体望遠鏡モードに変えて、「メッタラーの針」をしまい、
両手を動かし、シンラークとホチョーチを掴んで、抱き合わせようとした。し
かし、2人はすぐに離れてしまった。

「どうしてだ??」

僕は叫んだ。3階の天体望遠鏡で星座を見ていたバートンは、

「星座の星が足りないんです!! シンラークの心臓の星1つと、ホチョーチ
の心臓2つです!!」

と、天井の「セネアトレクの夢星座盤」を見ながら叫んだ。

「足りない…」

僕は悩んでいると、僕の右目の横の目尻と瞼についていた、小さくなった
「マポリアンの呪いの染み」が輝くのを見た。

「…これだ!!」

僕は叫んで、「メッタラーの針」で、「マポリアンの3つの染み」を貫き、
「メッタラーの針」に刺さったほくろを、「ソフサラコマの宇宙」の垂れ幕に
移して、シンラークの心臓と、ホチョーチの2つの心臓の穴を開けた。すると、
垂れ幕が光を放って輝き出し、シンラークとホチョーチの星座が抱き合い、


「デッマの額縁」に向かって、「ソフサラコマの宇宙」が飛んで行った!!
すると突然、「パチャラグルの流転」が起きた!!

「『テンピョーテイレンの宇宙』に『文明国スワンダ』が吸い込まれる!!」

「『ソフサラコマの宇宙』が先に届けば大丈夫だ!!」

「ソフサラコマの宇宙」が「デッマの額縁」を通って、上空に上がると、バ
ートンが、

「『ソフサラコマの宇宙』の流星が、『バーギャリアンの宇宙』を越えまし
た!!」

と叫んだ。数分で「パチャラグルの流転」が行われるのは、JKのデゾーの
せいだろう。そして無事に「ソフサラコマの宇宙」が、「テンピョーテイレン
の宇宙」に張り付いた!! 空にピンク色の雲が出て、ピンク色の「セネアト
レクの夢」が降り積もって来た。ソフサラコマの遺体が光り輝き、襤褸布が開
けて、光の影が広がって大きくなった。そして立ち上がり、僕より小さな影が、
弾けた!!

「…エクアクス、バートンさん、生き返ったよ!! 父上セネアトレクと、母
上パパロメから生まれた長男だ!! ルルルフ姫は、殺されたが、ピネイル王
女がルルルフ姫の生まれ変わりなんだ!! 『ソンパラメードの森』が抜けた
時に生まれたよ!! さぁ、『パパロメの神殿』に行こう!! セネアトレク
の頭部の魂を貰って、『機械巨兵セネアトレク』に乗って、ダズバグルフ盗賊
団を壊滅させよう!!」

ソフサラコマは言った。

僕達は「バンダラ天文所」を出て、遥か上空の「セネアトレクの夢」へと飛
んだ。「セネアトレクの夢」をくぐると、彼方に、漂う「パパロメの神殿」が
あった。「パパロメの神殿」の入り口を通ると、奥の玉座に、美しきパパロメ
がいた。

「ようこそ。ソフサラコマ、よくお帰りになりました。お父上、セネアトレク
作品名:ジェスカ ラ フィン 作家名:丸山雅史