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ジェスカ ラ フィン

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瓶の縁に蓋をして、足りない部分は雲と空を足して、蓋をするのです」

バートンは言った。僕は思い出したように「インニニスの街」の端へ戻り、
「ハンスワデ調査機」から、食料と水を、橇にたっぷり乗せてバートンのいる
ところまで持って来た。睡眠時間の塵があるから、よく滑った。「レンパタ神


殿」が見えて来た。「レンパタ神殿」は豪華な大理石の装飾をしていて、扉は
簡.に開いた。中に入ると、地面に、「チョイフウモンの扉」があった。2人
で開けると、ブルーの主体の大きな穴の壁があった。

「これ真下に開いているけど、大丈夫かな?」

「えぇ、おそらく大丈夫です」

バートンは言って、風が.し穴の中へ流れている中に腰を下ろした。

「…重力が穴の通路の下向きに働いている」

「そのようですね。さぁ行きましょう」

バートンは言って、僕達は「チョイフウモンの扉」の中に入った。足がくっ
付き、僕達は扉に対して90度で立った。バートンも入ると、自動的に「チョ
イフウモンの扉」は閉まった。僕達は、円周3000kmはある「デンダララ
ン」の通路の中を歩いた。巨大な設備があって、特殊な板で通路は覆われてい
た。1瞬、何か音がしたような気がした。

「…シンラークとホチョーチにも会わないといけませんね。『センファビルの
天の川』は、『文明国スワンダ』から出すのですね。…しかし、『インニニス
の街』の人々に訊きましたところ、逸話では、『ソピョーゾギャニアンの宇宙』
に、『センファビルの天の川』が隠されていると聴きました。どんなことが起
こるのでしょう。分かりませんね」

バートンは言った。僕達は、「地底世界ソロンペパール」の高さぐらいある、
「デンダララン」の道を歩き続けた。「ペパラロンテの管」のような、重力が
あらゆる方向に働いて、光を発光した白色の筒型の円の中を歩き回るというわ
けではなかった。しかし、突然、無意識でいると筒のあらゆる場所に歩き回っ
てしまうようになった。僕とバートンは離れないように歩いた。勝手に歩き続
けると、迷子になってしまい、地獄の道を歩かなければならないからだ。真っ
直ぐな1末道のように感じる。

「しかし、ここの重力はすごいですね」

「うん」

「多分、『デンダララン』の『ハッサペラメの中点』へ『引力』が働いている
のでしょう。そして、すぐ横の『スペランザ維管束』が、『遠心力』を働かせ
ている。そのせいで、滅茶苦茶に『重力』が働いているのでしょう。『ペパラ
ロンテの管』は、恐らく、『デンダララン』に螺旋状に巻きついているせいで、
重力がバラバラに働いていたのでしょう。『地底世界ソロンペパール』も、
『デンダララン』に直結していたせいで、『重力ジョイント』が使えなかった
のだと思います」

僕達は途中の通路で1泊した。「デンダララン」の中は、暖かかった。僕達
は「デンダララン」の中を100日間歩いた。食料は.しずつ食べていたので、


4割の減.に止まった。60日ぐらいから、「リッドホール」らしきものが見
えてきた。



101日目に、「リッドホール」に辿り着くことができた。ジョイントで、
ただひたすら駆けて行く日もあった。壁を突き抜けて、円周3000kmある、
「リッドホール」は、あらゆる角度に扉を持っていた。巨大な「リッドホール」
は、扉を遥か彼方まで飛ばしていた。

「しかし、ただ前に歩き続ければ、『リッドホール』に辿り着くようですね。
…昔何かの逸話で読んだ様な…『ただひらすら歩き続けると其処には希望の光
があった』と…」

僕達は、橇を置いて、身近な扉を開けた。そこからまた2500km歩き続
けた。年が変わった。携帯電話に、そう表示されてあった。入った扉から奥に、
小さな操作.があった。そこに、繋ぎの白銀の服を着た、老人が僕達を待って
いた。食料はとっくに底をついていた。

「…ようこそ『リッドホール』へ。私は君達を歓迎していたよ。同じ人間で、
ここまで辿り着く者がいるとは。光栄だよ。そして賞賛に値する」

そう老人は言って、僕達に椅子を用意した。

「私の名は、ヘッゼ・ジターニだ。此処では何でも用意できる。『ジョイント』
と『科学』さえあれば何でもできる。私はジョイントを科学的に研究している。
…此処で『アッペランメの重力』が蓄積されている。そして、その『アッペラ
ンメの重力』は、『スペランザ維管束』を『ソンデワン』と『ヘーミッド』で
循環させる為に使い、『ハタビダー海水道』と、『ゾッドメラー砂道』で、流
れを作る為に押し上げ、進ませる為に、『リッドホール』を通して、重力を与
える」

白髪のヘッゼ・ジターニは言った。

「ダズバグルフ盗賊団が怖くて此処に居るわけではない。私は、『ヘッドリー
ズンの睡眠時間』を浴び過ぎたせいで、『不老不死』になってしまった。普通
の人間にはできない。私は、2500万年前に、老人の体で浴びてしまったせ
いで、この体でピンピンしながら、この私とアンドロイドが発明した、この
『リッドホール』の制御操作.で働いている。『リッドホール』の原型は、古
代パルスミンド人が造ったと言われているが、私は良い神が造ったとしか思え
ない。この『ダイラコダラム』の世界をだ。時間を気にしてなどいられない。
私しかこの『デンダララン』を操作できない。頭の中に操作方法と歴史を入れ
ているのはこの私しかいない。…メールが届いたね。あれは私にも分かったよ。
遠い知らない世界だ。直接…エクアクス君のメールを見たわけではない。読ん
だんだ。君達を。そうすれば分かった。…後継者を育てる気はない。『ソピョ


ーゾギャニアンの仕掛けの宇宙』が、ダズバグルフ盗賊団によって落とされた。
私がやったわけではない。私はジョイントが使えるが、この『リッドホール』
でしか育てていないせいで、1瞬にして『デンダララン』の機能を行えるが、
攻撃をすることはできない。私がいなくなってはこの『ダイラコダラム』の世
界は機能しない。『地底世界ソロンペパール』の『ヘッドリーズンの睡眠時間』
をパパロメの流砂で流し、パパロメの砂は、『ヘッドリーズンの睡眠時間』を
此処まで運んで来て、重力とジョイントと『ヘッドリーズンの睡眠時間』で、
此処の『デンダララン』の壁を発光させている。…君は旅の始めに天道虫を見
ただろう? あれはデゾーの怨念だ。それで君をターゲットにした。あとは、
『ソンデワン』の海水だ。どうしても塩化ナトリウムが必要なんだ。あと水分
で、この装置は古いが、『パチャラグルの流転』を起こす重力エネルギーにし、
地上や『文明国スワンダ』の生命達が必要な時、手伝っている。太陽や『ソン
デワン』に『クリムトソンピネーゼの破片』が被さった時、その時私は終わり
だ。そういうものだ。君達はこれから『ソンデワン』に戻らなくてはならない。
しかし、JKの地位にまで力をつけたリギーは、この『リッドホール』に蓄積
された『アッペランメの重力』を、簡.に利用できるだろう。『ソンデワン』
の地上に向う時は此処から食料を持って行きなさい。『カイライモンの扉』を
作品名:ジェスカ ラ フィン 作家名:丸山雅史