ジェスカ ラ フィン
ンズの癌の森』の先にある。奥に行っても、蠢く『ジャンガズガンズの脳の岩』
があって、その先には、睡眠時間の塵しか無い。『シュレクトムの祭壇』で
『アッペランメの重力』が固定されていて、『文明国スワンダ』だけ重力が逆
だ。ドリルでも無理だ。ドリルが潰れる。『デンダララン』の中心部、『リッ
ドホール』では、囚われ身だが、ヘッゼ・ジターニが『デンダララン』の維管
束の管理を全て1人でやっておる。怪盗ジャックが、見張りをやっておるが、
ヘッゼ・ジターニに、『パチャラグルの流転』を頼み、『ソンデワン』の、
『パルスミンド』の、『ユンデサ』の頂上へ噴き出る、『カイライモンの扉』
を開けて貰うのじゃ。そうすれば、浄化された海水と共に、君達は『ソンデワ
ン』に帰ることができるだろう」
また、エビスマス長老はこう続けた。
「怪盗ジャックを倒せばジャックの霊体の嵌めたパパロメの砂の溜まった『ヨ
ークナッドの瓶壁』が崩れて、『ヘーミッドは太陽』との接触を防ぐのじゃ。
『ダイラコダラム砂時計』は、太陽の公転を早めてしまうからな。『文明国ス
ワンダ』へ帰る為には、『パチャラグルの流転』で『ソンデワン』を『文明国
スワンダ』に近づけ、『アッペランメの重力』で『文明国スワンダ』を逆さに
戻すことだ。でないと『文明国スワンダ』の重力と『ダイラコダラム』の世界
が反発し合うのだ。反発することで『パチャラグルの流転』が起こるのではな
い。無の空間が生まれ、死んでしまうのだ。そして『ソンデワン』から『文明
国スワンダ』へ行き、新しい宇宙を完成させるのじゃ。猿のトッピラーは、
『ジャンガズガンズの脳の岩』の、癌細胞を『メッタラーの針』で潰している
医者だ」
僕達は礼を言い、家を出ようとすると、突然、「ジャンガズガンズの脳の岩」
の方から爆発音が聞こえた。僕達は駆け出した。茂みを掻き分け、「ジャンガ
ズガンズの脳の岩」の前に出た。猿のトッピラーが、ダズバグルフ盗賊団のジ
ョイントを受けて負傷していた。怪盗ジャックだ!!
「私は一度死んだ。そしてまた生き返った。3度生き返ろう」
ジャックはそう言って、ステッキを持って、僕達に襲い掛かって来た。「ジ
ャンガンズガンズの癌の森」が2つに割れた。
「妄想は、睡眠時間と同じ時間だけ、行われるものだ。妄想と行動は別なもの
で、睡眠時間に想像力が比例されるのだ」
ジャックは言った。
「ここでは、ルールが規定されている為、ジョイントの増大と結びつかないが、
お前達が、新しい宇宙を張れば、『地底世界ソロンペパール』は崩壊し、睡眠
時間が蔓延して、『ダイラコダラム』の世界でジョイントが増大するだろう。
さぁ、2度目の戦いだ!! 戦え!!」
ジャックは叫んで、ステッキを地上に足を下ろして構えた。僕とバートンは
ブレードを構えた。ジャックはステッキで僕達と対抗した。素早い動きで抜け
目が無かった。ステッキを払い、ステッキに傷を付けて、塗料を剥がした。ス
テッキの黒い粉がパラリと落ちた。僕はジャックを押して、「ジャンガズガン
ズの癌の森」の外に出させた。そしてすぐに「ジャンガズガンズの脳の岩」に
行き、倒れているトッピラーの元にしゃがんだ。バートンは見張りをしていた
が急いで駆けて来た。
「…ジャンガズガンズが復活しようとしています。ルールで、復活場所がどう
やら『ソンデワン』の世界の中心の『宗教国スギミダ』の穴のルーレットのよ
うな岩のオブジェの上です……。あなた方は『機械巨兵セネアトレク』を完成
させようとしているのですか? 完成させようとしているなら、もし『機械巨
兵セネアトレク』に乗ってもサイコロのルールに逆ジョイントことはできませ
ん。『ソンデワン』の世界の海水が流れ、ルーレットが回り、その中でサイコ
ロが振られて、キング以外のダズバグルフ盗賊団の強さにホメネカが変わって、
『機械巨兵セネアトレク』と戦うでしょう」
トッピラーはそう言った。
「とにかくジャックを倒すよ。あと、2回、奴は僕達と戦うと言っている。自
分の死の時間を知っているんだ。奴を一度倒して、『デンダララン』を通る」
「…これを。『メッタラーの針』です。自分の体の患部に刺すと、1瞬にして
治る万能の針です。これで星の命を復活させるのです。『ジャンガズガンズの
脳』は、『ヘペロナの癌』に侵されていて、この『ジャンガズガンズの癌の森』
を『地底世界ソロンペパール』でちょこまかと動かしていたのです。『ユンド
ググ汚水道』は、この巨大な『ジャンガズガンズの脳の岩』を、沈めて、毒を
抜こうと必死だったのです。『ヘペロナの癌』は、掛かりっきりで治療しない
と、拡大するばかりだったのです。そして、あの小屋でこの巨大な『ジャンガ
ズガンズの脳の岩』の近くに住んでいたのです…あっ!! ジャックがやって
来ました!! あなた方が使っていたという、『サラーニャの森』は逆の存在
で、元々癌であったデゾーの脳が浄化されて、移動する森として進化したので
す」
トッピラーは言った。僕達はトッピラーを安全な場所に運んで、ジョイント
で傷を治した。「メッタラーの針」では特別なジャックの呪いの攻撃でつけた
傷は治らないようだったからだ。「メッタラーの針」を麻袋にしまって、僕達
は戦闘に飛び込んだ。ジャックは火炎を飛ばして、僕達はブレードで攻撃を防
いだ。ブレードで火炎を切り、火を「ジャンガズガンズの脳の岩」に飛ばした。
そして炎上すると、患部をくねらせていた「ジャンガズガンズの癌の岩」は悲
鳴に近い音を上げた。僕は「ジャンガズガンズの脳の岩」を切り裂いた。真っ
2つに割れ、地面に倒れた。ジャンガズガンズは、鎧から復活するのだと思う。
癌は死滅して、岩を紫色の岩にした。ジャックはすばしっこく、なかなか攻撃
が当たらなかった。マス目は使わないようだった。僕はジャックのマントをブ
レードで切り裂いた。裂けた森の中では戦いにくかった。木を蹴って、上空へ
上がった。ジャックの肩を切って、顎の毛を飛ばした。ジャックの仮面が剥が
れた。狐のようだった。ジャックは肩を後ろへ向けて、両手を動かして、「ソ
ロンペパール地底世界」の睡眠時間の塵を体に合わせて、閃光と共に大爆発し
た。僕達は、爆発に飲み込まれて、吹き飛んだ。バートンは「インニニスの街」
の「ソッマザ湖」に突っ込んだ。僕は、.西の、睡眠時間の舞い落ちる塵の丘
陵に突っ込んだ。重力を操られないだけでもよかったが、こちらも重力を使え
ないのは圧倒的に不利だった。1回目に戦った時よりも断然強かった。塵を払
って、起き上がった。ジャックが、火の球を人差し指に上げて、右腕を上げて、
僕が起き上がるのを待っていた!! 火炎の球が吹き飛び、僕は、もろに食ら
って、塵の丘陵を引き摺る跡をつけて吹っ飛んでいった。変わった湖があった。
火の球がそこで冷えて、爆発した。僕は、胸元の服が裂けて、吹き飛んでいっ
た。浅い湖に倒れた。ジャックが湖に足を踏み入れると、ジョイントでエメラ
ルドグリーンのブレードを溶かして、急速に湖全体に伸ばして、火炎の津波で
作品名:ジェスカ ラ フィン 作家名:丸山雅史