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秋月あきら(秋月瑛)
秋月あきら(秋月瑛)
novelistID. 2039
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トゥプラス

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 輝は洗濯機のボタンを押してから、ダイニングに走っていった。この時点で未空は輝未満に家事ができないことになった。
 ダイニングに着いた輝は、椛と一緒にテレビを見ている綾乃の腕を引っ張って廊下まで引きずり出した。
「何すんのよ!」
「あのさ、星川さんに下着貸してあげてくれ」
「下着も血で汚れちゃってたの?」
「とにかく、今ノーブラ・ノーパンで危険な状態にあるから」
「あのミニでノーパンはヤバイよねぇ〜。すぐに取ってくるから待ってて」
 そう言ってまた靴下のまま綾乃は家に戻り、手さげ袋に下着を入れて帰ってきた。
 綾乃はまたそのまま脱衣所の中に入っていった。
「お待たせ、この中に下着入ってるから」
「ありがとう」
 紙袋を受け取った未空は綾乃がいる前でさっとパンツ穿いて、Tシャツを脱いだ。
「……デカイ」
 思わず綾乃はそう呟いてしまった。
 ブラジャーを付け終わると再びTシャツに着替えて、これで完璧だというところで未空がボソッと呟いた。
「……胸が苦しい」
 このひとことで綾乃は会心の一撃を受けたような気がした。綾乃は自分の胸に自信を持って今まで生きてきたが、この一言は効いた。
 ダイニングに二人が戻ると輝が椛と仲良くテレビを見ていたので、とりあえず二人もソファーに腰掛けてテレビを見始めた。
 しばらくすると、トレイにチャーハンを乗せた悠樹が現れた。
「一様全員分作ったけど、綾乃と星川さんは?」
「あったり前でしょ、食べてわよ」
「ご馳走になるわ」
 輝を引き連れて一度キッチンに戻った悠樹は、二人でさっき持ってこられなかった分のチャーハンとコップと飲み物を持ってきた。
 ダイニングにあるテーブルは小さいので全員分のお皿やコップは乗り切らない。そのため自然とコップだけを置いて、チャーハンのお皿はずっと持ちながら食べる形になる。この家での朝食もそんな感じでいつもダイニングで食べていた。
 全員がそろったところでやっと重要な話が始まった。
 食事をしながら、まずは椛が自分のことや琥珀のことなど、知りえる情報を全てみんなに話した。その話口調は子供のしゃべり方だったが、大人の姿をした椛の記憶も取り戻しているので説明や言っていることはわかりやすかった。
 その話を聞き終えたところで輝が質問をした。
「じゃあ、どうして二人になっちゃたかはわからないの?」