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秋月あきら(秋月瑛)
秋月あきら(秋月瑛)
novelistID. 2039
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トゥプラス

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「この楓に火をつけた奴らを探し出し、炎で炙ってやろうではないか!」
 琥珀の姿が白銀の狐へと変化し、紅蓮の炎を身に纏い深夜の町に出て行こうとしたのだが、それを椛が止めた。
「いけません琥珀。人間に復讐するなどいけません」
「うるさい!」
 我を失っている琥珀の身体から大きな炎が辺りに飛び散った。その炎の塊は椛の身体を掠り火傷をさせた。
 装束の腕の部分が焼け焦げ、椛の腕までも痛々しく焼け焦げていた。それを見た琥珀は何も言わず外へと飛び出して行ってしまった。
「琥珀!」
 椛は叫ぶが、それが琥珀に届くことはなかった――。