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秋月あきら(秋月瑛)
秋月あきら(秋月瑛)
novelistID. 2039
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トゥプラス

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 未空の言う通り霊安室にはドアがひとつしかなかった。そのドアから外に出られないということは、外に出るのが不可能ということになった。
「でも、もしかしたら……あの中に出口があったりして」
 未空は何かを思いついたらしく、壁に埋め込まれている死体を保管するケースの前に立った。
「ここも扉と言えるから、開ければ他の場所に……あ、死体」
 当然と言えば当然だが、未空が開けた中には人の死体が入っていた。しかし、ここは廃墟の病院だ。
 手を伸ばし外に出てこようとした死体を無理やり押し戻すと、未空は何ごともなかったように扉を閉めた。
 輝が唖然としてしまっている中、未空は次の扉に手をかけていた。
「たまには勘も外れるのね。でも、こっちは……」
 今度は何も入っていなかった。未空が懐中電灯で中を照らすが何も無い――いや、懐中電灯の光を闇が呑み込んでしまっている。この現象はあの時と同じだ。
 輝たちが見守る中、未空は少しよじ登り?闇?の中に入っていった。
 椛&楓も輝に手を貸してもらって持ち上げてもらい中に入っていった。そして、最後に残った輝も?闇?の中に入った。