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秋月あきら(秋月瑛)
秋月あきら(秋月瑛)
novelistID. 2039
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夜桜お蝶~艶劇乱舞~

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「助けてやろう」
 その見返りは?
「あんたがあの娘を代官の所へ連れてお行き」
 裏切りの上塗りと、お紺への忠誠を見せること。
 お紺は弥吉の返事など待たない。魂を売ったお紺に弥吉は拒否する権利はない。必ず成し遂げなくてはいけない。
 縄を解かれた弥吉は力なく地べたに崩れた。
 背を向けて立ち去っていくお紺が振り向いた。
「もし、あたしをまた裏切るようなことがあったら、地の果て地獄の果てまで追いかけて喰い殺してやるからね」
 今が地獄。
 弥吉は地獄から、さらに深く堕ちようとしていた。
 クツクツと嗤う男の声が地下に響いた。