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秋月あきら(秋月瑛)
秋月あきら(秋月瑛)
novelistID. 2039
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まおー転生

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「とにかく……探さなきゃ」
 〈魔王〉はどこに消えてしまったのだろうか?
 ベルは床に這い蹲ったまま匍匐前進で進んで、コンピューターパネルの前まで来て立ち上がった。
「(腰が抜けるほど怖かったわぁん……昔違う魔王様に仕えてたことあったけど、だってもぉ同じようなプレッシャー放つんだもん)さーてと!」
 ドゴッ!
 ベルはコンピューターに蹴りを入れた。
《ザザザ……ザザッ、お早う御座いますマイマスター。本日は晴天なり、マイクテスト良好。システムエラーなし、今日一番ツイているのは蟹座のみなさんでぇ〜す♪》
「あ……あたしだ」
 ボソッと呟いた夏希。
 普及したメインコンピューターにベルが命じる。
「ここの天上に穴開けて飛んでった生命体を探して頂戴!」
《ただいまスクリーンに映し出します》
 この部屋にあった超巨大スクリーン(映画を観るのにちょうどいい)に、星が輝く外の様子が映し出された。
 〈魔王〉とピンクシャドウが身振り手振りで、何やらコミュニケーションをしているが、音声は拾えないほど遠い。
 そして、思いっきり不意を突いた感じで〈黒い眼〉が光線を発射した。
 で、呑み込まれた二人。
 …………。
「エーッ!」(一同)
 マジでーッ?

 メインコンピューターによると、〈魔王〉とピンクシャドウの消息は不明。観測できる範囲内からは完全に消失しまったらしい。
 しかし、若者たちは希望を捨てず戦うのだ!
 ゆけ、ダイマオー発進!
「なにこの展開!」
 叫ぶ夏希を乗せて超巨大ヒト型ロボットが舞桜学園から飛び立った。
 魔界王者ダイマオーとはベルが趣味で作っていた合体ロボである(プラモ作るノリ)。まだ試作段階のため、塗装やパーツなどが付いておらず、まるでその形はデッサン人形のようである。カッコ悪ッ!
 とりあえず急遽、試作途中だった反重力ウイングを背中に装着して空だけ飛べるようにした。パラグライダーみたいな形で、やっぱりそんなにカッコ良くない。
 コックピットは五人乗りで、現在は三人が搭乗している。
 夏希、ハルキ、そして変態仮面!
 ダイマオーは〈黒い眼〉の前で止まった。
 互いに上空で停止したまま睨み合う。
 魔界王者ダイマオーVSマガデスタの黒い眼
 戦いのゴングが鳴った!
 が、ダイマオーが動かない。
 その隙に〈黒い眼〉はエネルギーを充填する。