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秋月あきら(秋月瑛)
秋月あきら(秋月瑛)
novelistID. 2039
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まおー転生

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 さっきまでとは違うショックで夏希は落ち込んでしまった。
「頑張ったのに……テスト勉強とか面接の練習とか頑張ったのに……実力じゃなかったなんて……(あー立ち直れない)」
「運も実力のうちさ。君は合格してここにいる。それこそが大切な事実なのだよ」
 何かもっともらしい発言で煙に巻こうとしている。
 しかもこの話題はここで打ち切りと言わんばかりに、白衣を着た爆乳教師が教室に乗り込んできた。
「ハロォ〜エブリバディ! アタクシはこの学園を影から支配する……じゃなかった。このクラスの担任の鈴鳴(すずなり)ベルよぉん♪」
 ブロンドの髪と日本人離れした顔とナイスバディ。爆乳もさることながら、タイトスカートから伸びる脚がエロイ。犯罪的な色香を漂わせる美人教師に男子生徒たちの眼は釘付けだ!
 生徒と女教師の禁断の愛を妄想した者も少なくないハズ。
「そこの男子、おっ立ってセルフ紹介をしなさい」
 ビシッと人差し指を向けられた男子生徒は、[自主規制]がおっ勃ちそうになったのを抑えて、モゾモゾしながら席を立った。
 が、しかし、口を開こうとしていた生徒は放置プレイでベルは次の話題をはじめていた。
「まずスチューデント手帳配るわよ。イエスタデイから授業はじまるけれど、教科書はちゃんとエブリバディのホームに郵送されてるわよね。届いてない人いたらセルフでどうにかしなさい」
 男子生徒はおっ立ったまま。
 ベルは白衣のポケットから紙切れを取り出した。
「生徒会選挙は一時からよ。このクラスからも何名か選ばれているわ。自主的に参加したい人はセルフでどうにかしないさい。他の者は帰宅するか、特設会場で応援もできるわ。それでは可哀想な強制参加者という生贄のネームを読み上げるわよぁん♪」
 男子生徒の放置プレイは続く。
 全校生徒は約五〇〇〇人に中から一〇一名が選抜される。一クラスあたりの人数は約五〇名なので、一人くらいは名前が呼ばれるハズだ。
 ベルが爆乳を揺らして声を張り上げる。
「天道舞桜!」
 さらにもう一人!
「岸夏希!」
「……うっそ〜っ!」
 思わず夏希は机を叩いて立ち上がっていた。
 完全にヤラセだ、仕組まれていたワナだ、天道舞桜の陰謀に違いなかった。