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秋月あきら(秋月瑛)
秋月あきら(秋月瑛)
novelistID. 2039
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まおー転生

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 突然の揺れでベルがバランスを崩して爆乳から夏希の顔にダーイブ!
 ぼよよ〜ん♪
 さらにそのまま揺れは続き、ベルは夏希の頭をぎゅっと抱きしめたもんだから、パイ圧で窒息死させられる寸前だった。
「ぐるぢ〜!」
「あらぁんごめんなさぁい♪」
 ぼよよ〜んとさせながらベルは後ろに下がった。
 今の揺れも敵の攻撃だったのだろうか?
 アナウンスが流れる。しかし、その声は今までとは似ても似つかぬ邪悪な男性ボイスだった。
《浮遊システム起動。これより学園はアトランティスから切り離され浮上する》
「はい?」
 と夏希はベルを見つめた。
「あらぁん、そのシステムはまだ開発中だったハズなのだけれど……誰かが完成させてくれたのね、ラッキー♪」
「浮遊ってどういうことですか、もしかして今空飛んでるんですかぁ〜っ!?」
「オーイエス。この都市の電力を確保するために電気だけじゃ足りないから、魔導発電を取り入れる予定だったのよね。その副産物で浮遊システムの開発をしていたのだけれど……いったい誰が動かしたのかしらね!(笑)」
「なんだか雰囲気的に乗っ取られた気がするんですけどぉ」
「この学園は最強の要塞と言ってもいいものね。目を付けて乗っ取るなんてお目が高いわぁん」
 どうやら敵はすでに内部に侵入していたらしい。
 学園の外ではピンクシャドウと〈黒い眼〉が戦い続けている。
 舞桜は未だ意識を朦朧とさせている。
 ハルキは部屋の隅で気持ち悪そうにしている。
 夏希が大声で叫ぶ。
「どうすればいいんですかぁ〜っ!」
「どうするもこうするも、誰かが学園の中枢に行って、メインコンピューターをいじってる誰かをどーにかこーにかしなきゃだわね」
「誰かって誰ですか?」
「アタクシかアナタ。最初はグー、ジャンケンポン!」
 突然のじゃんけんに思わず乗ってしまってグーを出した夏希。
 もちろんベルはパー。
「アタクシの勝ちね」
「だって最初はグーって言った!」
「つべこべ行ってないでさっさと行きなさいよ。場所はアタクシの部屋に入って、寝室のクローゼットの先に隠し通路があるから。舞桜のことならアタクシが責任を持って看ててあげるわよぉん」
 なんだか強引だが、夏希は仕方なく行くことにした。
 部屋を出る前に夏希が振り返った。
「ところで鈴鳴先生?」
「なぁに?」