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秋月あきら(秋月瑛)
秋月あきら(秋月瑛)
novelistID. 2039
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まおー転生

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 畳の上で横になり苦しそうな顔をしている舞桜。
「どうしたの舞桜ちゃん!?」
 夏希はすぐに駆け寄って傍らに膝を付いた。
 大量の汗を掻きながら舞桜はうなされていた。夏希の声にも反応せず、おそらくそこに夏希がいることさえもわかっていないだろう。
 夏希はハルキ……には訊かずにベルに訊く。
「なにがあったんですか?」
「アタクシの頭脳を持ってしても不明よ(可笑しいわねぇん、いなっちの匂いがしない。なっちゃんと出てってから帰ってきてない?)」
 ベルも気付いているのか――存在に?
《緊急事態発生! バリアの一部が破壊された模様》
 ついに敵に侵入を許したか!?
 いや、違う。
《バリアは内部からの力によって破壊された模様》
 予想していなかった事態にベルは唖然とした。
「中から……そんなカバな……(敵がすでに中に侵入していて手引き……そんなわけは……まさか!?)」
《高エネルギーを感知しました。画面に映します》
 テレビ画面に謎の飛行物体が映し出された。
 まばゆく輝くそれは〈黒い眼〉に向かって飛翔する。
 夏希はすぐにわかった。
「(ピンクさんだ)」
 ベルもまた、
「(いなっち……まさか舞桜を置いていくなんて)」
 独りだけ仲間はずれ、
「なんだよアレ!? 新手の敵か味方か?」
 ハルキは画面に釘付け。
 〈黒い眼〉の眼にエネルギーが集中する。
 夜が一瞬にして昼に転じる閃光。
 〈黒い眼〉から放たれた光線を迎え撃つピンクシャドウの前に、巨大な魔法陣が盾として出現した。
 テレビ画面がストロボを焚いたように光り、何度も何度も激しく点滅した。
 あの[観覧規制]事件以降、アニメでは絶対にやってはいけない手法だ。
 今ではしっかりとしたガイドラインに基づき、しっかりとしたアニメ製作が行われているのだ。
 画面に釘付けだったハルキが急に吐き気と頭痛に襲われた。
「うぇえっ!」
 テレビを見るときは部屋を明るくして離れて見よう♪
《緊急事態発生! 何者かがメインコンピュータに……きゃっ、ちょっと……ザザザザザ》
 夏希は『えっ?』という表情でベルを見た。
「人がしゃべってたんですか? てっきりあたしはコンピューターの声だと」
「コンピューターの合成音よ。人工頭脳を搭載しているスーパーコンピューターだから疑似感情を持っているの――なっ!」