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秋月あきら(秋月瑛)
秋月あきら(秋月瑛)
novelistID. 2039
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まおー転生

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「じゃあ、こいつらにどんな取り柄があるっつーんだよ!」
 ハルキに視線を向けられた三人の中で、夏希だけが慌てて手をパタパタさせて否定した。
「あたし普通だからなにもないから!」
 すかさず舞桜がフォロー。
「夏希は私の婚約者だから傍にいればいいのだ」
 すかさずハルキのツッコミ。
「そんなのズルイだろ、実力もねえ奴がなんで実権なんて握ってんだよ!」
 なんだか夏希ちゃん気まず〜い感じ。
 次にハルキは矛先を菊乃に向けようと……したのをやめて、雪弥をビシッと指さした。
「こいつだたのイケメンだろ!」
「そうだね、僕は取り柄と言えるモノは持っていないかもしれないね」
 あっさりと言った雪弥に舞桜は静かに視線を向けた。
「彼は強いぞハルキ。お前が一〇〇人束になっても勝てんだろう」
 それを聞いて雪弥が笑う。
「あはは、やだなぁ、買いかぶりすぎだよ。僕はただの一般人さ」
「ふむ、能ある鷹は爪を隠すとはよく言ったものだな」
 それ以上、舞桜はなにも言わず。それ以上、雪弥は口を開かなかった。
 微妙な空気が二人の間に流れたのを感じたのか、ハルキもブスッとしながら黙ってしまった。
 夏希がとりあえず口を開く。
「で、舞桜ちゃんは結局なにがしたいの?」
「うむ、未だ敵の正体や目的がわかっておらん。これでは詳細な作戦は立てられん。そこで敵地に潜入して情報収集をしようと思う」
「オレ様に任せろ!」
 張り切ってハルキが手をあげた。
「オレ様以外に適任はいない。なぜならオレ様は正義の味方、勇者だからな。敵地に乗り込んで一気に一網打尽してやるぜ!」
 菊乃がボソッと。
「袋叩きにされたあと、海に投げ捨てられて鮫の餌になるのが落ちね」
「オレ様じゃ不満なのかよ!」
「いいえ、不満というより無謀なことをする馬鹿だと思っているだけよ、そうね、死ねば治るかも知れないわね、馬鹿」
「ばかじゃねぇよバーカ!」
 あきらかにバカです、ごちそうさま。
 舞桜はずっと雪弥に視線を向けていた。それを感じ取ったのか雪弥は、
「じゃあ、僕が行こうか? それが僕の本業のようなものだし」
 その横で少し瞳を丸くする夏希。
「(本業?)だいじょぶなの鷹山くん?」
「さあ、敵の正体がわからないからなんとも」
 言葉だけ聞けば頼りないが、その表情は不敵に笑っているようにも見えた。
 突然、菊乃が、
「わたしも行くわ」