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秋月あきら(秋月瑛)
秋月あきら(秋月瑛)
novelistID. 2039
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まおー転生

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 舞桜の声ではじまった生徒会臨時会議。
「皆も知っての通り、謎の飛翔体によってアトランティスは攻撃を受けた。現在は敵の攻撃も収まり小康状態であるが、臨戦態勢であること変わりない。今後、夜間の敵襲に備えて防御態勢の強化をしようと思う」
 『は〜い』と夏希が手をあげた。
「これって生徒会の会議だよねえ? あたしたち学生なのに、なんで敵をどうするかみたいな話をしなきゃいけないの?」
「私がなぜこの学園を作ったと思っているのだ。世界の敵と戦うためではないか!」
「えっ?(またよくわかんないこと言い出した)」
「私は近い将来、この世界に君臨する魔王だ。それまでの間、世界の治安を守り、征服者からの侵略行為を防がねばならん。この学園はそれらの敵と戦う素質のある者を見いだし、育成し、魔王軍の戦力とするのが目的なのだ」
 へぇ、そーなんだー。
 ここは雪弥が冷静に対処する。
「天道はこの都市の実権をすべて握っているけれど、君を除いた僕らはただの学生でしかないんだよ。君は僕らとではなく、ほかのもっと適切な人たちと会議をするべきじゃないかな?」
「君は生徒会というものをわかっておらんようだな。我ら生徒会とはこの都市の最高機関であり、すべての実権を握っているのだよ。ここで決められた内容を下の機関に通達し、私営軍を動かすこともできる」
 普通では負わないような重責をこの生徒会は担われているようだ。
 つまりここにいる五人のメンバーは、この都市で五本の指に入るエライ人いうことのになる。
「(あたしいつの間にそんな立場になってたんだろ)あたしそんな仕事できないんだけどぉ」
 弱気というか、普通の反応を見せる夏希に舞桜がビシッと。
「そんなことはない。ここにいる全員はエクストリーム生徒会選挙を勝ち抜いた猛者なのだ。選ばれし戦士なのだよ! ハルキを除いてはな」
「オレ様を除くなよ!」
 ハルキは怒濤の勢いで立ち上がった。驚異の回復能力なのか、いつの間にか包帯がなくなっている(きっとコメディの住人仕様なのだ)。
 そんなハルキに冷たい視線を向ける舞桜。
「君は補欠だ。それにほかの者とは違い、なんの取り柄もないだろう?」
「取り柄ぐらいあるに決まってんだろ。ハングリー精神でオレ様の右に出る者はいねえ。水だけで一週間生き延びたことだってあるんだぞ!」
「そんなものただのサバイバルに過ぎん」