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秋月あきら(秋月瑛)
秋月あきら(秋月瑛)
novelistID. 2039
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まおー転生

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「(だってもともとゴリ子さんがいなければ入れてたわけだし。はじめっからゴリ子さんを入れるのはおかしい話だったし、ゴリ子さんが入っちゃって、覇道くんかわいそうだなぁと思ったのは事実だけど……)よし、決めた。これからよろしくね、覇道くん」
「マジかっ、やっぐわっ!」
 急に動いたもんだからケガが悪化。奇声を発した。ご臨終です覇道ハルキ。
「自業自得ね」
 と菊乃が呟いた。

 生徒会会議も特にやることがなく解散。
 夏希は下校しようと廊下を歩いていたのだが、急にトイレに行きたくなってしまった。
 放課後のトイレはシーンとしていた。
 学園のトイレは清潔感に溢れ、高級店のリッチなトイレを思わせる作りになっているが、あんまり夏希は独りで来たいとは思わなかった。
 なぜなら、まだ開校間もないというのに、学園七不思議『トイレ編』が噂になっているのだ。ちなみにまだ七つ全部があるわけではないらしい。
 とりあえず、生徒たちの間では、トイレで起こる怪奇現象が噂になっているのだ。
「(こんな綺麗なトイレにオバケなんか出るわけないよね)」
 自分自身に言い聞かせる夏希だったが……。
「ううっ、ううっ……うっ……うう……」
 うめき声が聞こえてきた。
 恐怖で身を強張らせた夏希はその場から動けなくなった。
「うう……今日も……ない……」
 苦しそうな女の声だ。
 なにが『ない』のだろうか?
 ここで夏希はとある怖い話を思い出してしまった。
 それはこんな話である――。
 とある学校で、とある生徒が、とあるトイレに入った。
 ぶりぶりしてお尻を拭こうとすると、
「オーマイガット!」
 紙がない。
 すると、とある声が聞こえてきた。
「赤い紙が欲しいか? 青い紙が欲しいか?」
 なんかよくわかんないからテキトーに?赤?とか言っちゃったのが最期。
 大量出血で生徒死亡。
 後日、ほかのとある生徒がトイレに入った。
 すると同じ声が聞こえてきた。
「赤が欲しいか? 青が欲しいか?」
 先人の教訓からこの生徒は?青?と答えたわけだが――残念!
 次の瞬間、体から血を全部抜かれちゃって死亡。
 つまり、この話の教訓とは、うんちしてお尻拭くのは動物の中で人間くらいなもんだよ、っと。尻なんて拭かなくても生きていけるんだ。ということなのである。