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秋月あきら(秋月瑛)
秋月あきら(秋月瑛)
novelistID. 2039
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まおー転生

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「我が学園の授業料は公立より安いぞ。この場所は海に浮かんでいるため、多くの者は居住しなくては学園に通えんだろう。だから学生にいる家庭には住居手当を出しているぞ?」
「そんなこと知ってるわボケ! だからこの学園に必至で入学したんだよ。でも生活苦しいから学費タダにして欲しいだよば〜か!」
 ほかにも理由として、海に浮かぶこの場所が借金取りから逃げて隠れるにはちょうどいいというのもあった。
 菊乃がボソッと、
「こんな貧乏に会計なんて任せられないわ」
 すかさずハルキの反論。
「貧乏だから金の大切さがわかるんだろうが!」
 雪弥は首を横に振った。
「覇道には任せられないよ。きっと横領するからさ」
 再びハルキの反論。
「……ギクッ、し、しねーよ!」
 思いっきり『ギクッ』って言っちゃってるし、動揺しすぎ。
 だが、ここで引き下がるわけにはいかない。ハルキが舞桜に詰め寄ろうとしたとき、どこかでケータイが鳴った。
 すばやくケータイに出た舞桜。
「私だが? ふむ……ロケット花火か……ベルには連絡したのか? そうか、ならば仕方あるまい、私が直に会って話してこよう」
 舞桜が席を立った。
「すまんが私用で席を外させてもらう。代理は夏希に任せる」
「えっ、あたし無理だし」
「ならば今日の会議は延期だ。それでよかろう?」
「だったらあたし頑張る(集まってくれたみんなに悪いし)」
 颯爽と部屋を出て行ってしまった舞桜。
 残された夏希はとりあえずジュースを一口飲んでから、
「え〜っと、なにすればいいの?」
 この生徒会は完全に舞桜主導で動いているので、舞桜がいないとぶっちゃけ何していいのかわからないのだ。
 そこへハルキが口を挟んでくる。
「おいおい、オレ様を生徒会に入れるって話はどうなんだよ?」
 夏希は菊乃と雪弥の顔を見た。
「どうしたらいいと思う?」
「岸さんが決めればいいわ」
「僕もそれでいいよ。岸が決めたなら天道も文句ないだろう?」
 なんだか責任を押し付けられた気が……。
 夏希を包帯の奥からじーっと見つめるハルキ。無言のプレッシャーがヒシヒシと伝わってくる。
 悩む夏希。