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秋月あきら(秋月瑛)
秋月あきら(秋月瑛)
novelistID. 2039
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まおー転生

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第4話_エクストリーム強盗!


 目の下にクマさんを飼ってる夏希はどよ〜んとしていた。
「完全に寝不足だ(まさか本当に学校で一晩過ごすことになるなんて)」
 舞桜学園はじまって以来の大事件エクストリーム停電。家に帰れたのは早朝を少し過ぎたくらいだった。それまでの間、酔っぱらい教師に付き合わされるという悲劇。
 つまり一睡もできなかった。
 しかも、やっと家に帰ってシャワーを浴びて、さてとこれから寝ようかなぁと思ったら、自宅マンションまでリムジンのお出迎え――舞桜だった。
 すっかり忘れていたのだが、細菌兵器の撲滅運動がどーとか、NEET撲滅運動がどーとか、とにかくどーとかこーとか。
 そんなわけでリムジンに乗り込んだのだが、いきなり舞桜に抱きつかれてノックダウン。逃げる気力もなかった。
「(どうしてこの人、こんなに元気いっぱいなんだろう)」
 理由はちゃんと寝たから。
 あの一件で邪気に当たった舞桜は、保健室にある集中治療室で朝までぐっすりだったのだ。
 リムジンに乗って三〇秒。隣のマンションに着いた。
 ツッコミどころ満載の出来事だが、もはや思考を停止させたいくらい夏希はゾンビー状態だった。
 リムジンを降りると、白い悪夢がそこに立っていた。
 爆乳と白衣。
「グッモーニング! 夏希ちゃん元気ないけどどうしたのかしらぁん?」
「誰のせいですか誰の……。てゆか先生なんでそんなにムダに元気なんですか?」
「ベリーヤングだからに決まってるじゃなぁ〜い♪」
「あー頭に来る……じゃなくって、先生の声が頭に響くぅ〜、意識がもーろーとするるー」
 だんだんと生死の境が近くなってきたぞ。
 ベルが何やら舞桜に耳打ちしている。
 聞き終えた舞桜が『ふむ』と納得した。
 で、次の瞬間。
 舞桜は夏希の体を抱き寄せて熱烈なキッス!
 モーニングキッス!
 お早うの接吻!
 目覚めの一発!
 ちゅ〜っ♪
 夏希はお目々ぱっちり。
「ちょ、朝からやめてよ!」
「朝だからするのだろう?」
 なるほど。
 さてと、すっかり夏希ちゃんも目も覚めたところで、突撃オタク訪問と行ってみましょー!
 ベルがベルを鳴らす――ピンポーン!
 返事がない。
 ベルがベルをまた鳴らす――ピンポーン!
 やっぱり返事がない。
 ベルがドアの前に立って――。
「出てこないとぶっコロスわよぉん、いるのわかってんだからね!」