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秋月あきら(秋月瑛)
秋月あきら(秋月瑛)
novelistID. 2039
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まおー転生

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 即答。
 舞桜は言葉を続ける。
「この城の主は私だが、設計したのはベルだ」
「じゃあ鈴鳴先生に聞けばわかるってこと?」
「少なくとも、なんらかの情報は持っているだろう」
 そんなわけで部屋に戻った二人。
 ――ぐぅがぁ〜ッ!
 化け物の唸り声かッ!
 いや、ベルのいびきだった。
 下着丸出しの半裸状態で寝ているベル。どう見ても爆睡。
 夏希は畳に膝を付いてベルの体を揺さぶった。爆乳が揺れるのは仕様だ。
「起きてください!」
「……っさい……がぁ〜ぐぅ〜!」
「この酔っぱらい!」
「ぐがぁ〜ッ!」
 怪獣のようないびきを掻いて起きる様子なし。揺さぶっても胸が揺れるだけである。
 どっと肩を落とした夏希。
「……ダメだ、起きない」
「彼女も疲れているのだ、寝かせてやるが良い」
「でもぉ〜(なにこのダメ教師)」
 起きないものは仕方がない。あきらめて夏希は立ち上がった。
 舞桜が夏希の手を握った。
「ではゆくぞ夏希!」
「……は〜い」
 こうしてついにエクストリーム脱出が幕を開けたのだった!

 エクストリーム脱出・イン・舞桜学園!
 ルールは簡単、とにかく外に出ろ。途中で同じように閉じこめられた生徒がいるかもしれません。協力するかどうかはあなた次第、そこが戦略の分かれ目です!
 窓も塞がれてしまっているので月明かりすら入ってこない。明かりがなければ本当に真っ暗な状況だ。
 廊下を歩きながら夏希は思いっきり舞桜の手を握っていた。
「舞桜ちゃん怖くないの?」
「恐怖とは計り知れないからこそ恐ろしい。敵を知れば恐れることはなにもない。まずは勇気を持って立ち向かうことが大切なのだよ」
「でも幽霊とか出たら怖いよね?」
「幽霊は歴とした存在だ。夏希は猫や犬を恐れるのかい?」
「恐れないけど(話がなんか違うんじゃ?)」
「幽霊も知ることによって恐れの対象ではなくなる。それにまだこの学園は新設されたばかり、怪談の一つもまだ聞いたことがない。実に寂しいことだ」
 学校で起こる怪奇現象とか期待しちゃってるんですか?
 懐中電灯を握りしめていた夏希がピタッと止まった。
「聞こえた?」
「なにがだ?」
「聞こえなかったなら別にい――ッ!?」
 ウォーン!
 今度はたしかに聞こえた。犬の遠吠えだ。
 舞桜は夏希の首を握って懐中電灯の明かりを廊下の先に誘導させた。
「ふむ、奴だな」