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秋月あきら(秋月瑛)
秋月あきら(秋月瑛)
novelistID. 2039
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まおー転生

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 だが、すぐ近くにいる学園長こと舞桜はなにも言わない。気にも留めてない感じだ。
 まさか舞桜はベルに弱みを握られているのか!?
 だから強く言えないし、解雇することもできないのかッ!
 きっと[自主規制]とか[自主規制]みたいな弱みを握られ、ネットでバラまかれたくなかったらとか言って、現金まで脅し取られちゃったしているに違いない!(妄想)
「酒なんて飲んでいないで早く話を進めろベル」
 という舞桜の命令口調。
 あれ? 想定(妄想)していた関係じゃないのか?
 今の場面を見ると、主従関係は舞桜のほうが上に見て取れた。
 ベルは酒とタバコをやめることなく、
「うっさいわねぇ〜。酒くらい自由に飲ませなさいよぉ〜」
 この悪態の付き方は、どうやら舞桜のほうが上というわけでもなさそうだ。
 こんなやり取りに業を煮やした菊乃が立ち上がった。
 何も言わず部屋を出て行こうとする菊乃の背中に夏希が声をかける。
「魅神さん、どこ行くの?」
「帰るに決まっているでしょう。飲んだくれの婆(ばばあ)に付き合っているほどわたしは暇ではないの」
 これに聞き捨てならないのがもちろんベル。
「ワンスモアプリーズ! アタクシの聞き違いじゃなかったらババアって言ったわよね、このメス豚!」
「豚は貴女のほうでしょう、糞婆(ばばあ)」
 さらなる菊乃の挑発についにベルが爆乳を揺らして立ち上がった。手に持つ一升瓶はどう見ても鈍器です。
「クソって何よ、アタクシが便秘だからってバカにしてんのアナタ?」
 誰も便秘なんて言ってません。
「貴女には糞がお似合いよ。それに年寄りに婆(ばばあ)と言って何がいけないのかしら?」
「アタクシのどこがババアだって言うのよ、このナイスバディを見なさぁい!」
「若作りしているだけでしょう。わたし、貴女の本当の姿知っているのよ?」
「えっ!?」
 予想もしていなかった言葉だったのか、なぜかベルが固まった。
 険悪な二人に間に救世主雪弥が割って入った。
「まあまあ二人とも、ケンカはよくないよ。ね、魅神?」
 見つめられた菊乃はすぐに顔を伏せ、こう呟いた。
「……みんな嫌い」
 そして、そのまま部屋を出て行ってしまったのだ。
 部屋にびみょーな空気が漂う。
 ――と思ったのは夏希だけだったようだ。