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秋月あきら(秋月瑛)
秋月あきら(秋月瑛)
novelistID. 2039
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まおー転生

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第3話_エクストリーム脱出!


 生徒会室――と言っても茶の間で開かれる臨時会議。
 ベルは胸の谷間から取り出した一本のタバコを口に咥えた(どこにタバコ入れてんだよ!)。火を点けた動作もしていないのに、煙がいつの間にか出るのはベル仕様だ。
「この部屋灰皿ないのぉん? 灰皿くらい常備しときなさいよ」
 と、言って近くにあった紙コップを自分の元に引き寄せて、それを灰皿代わりにポトンと灰を落とす。
「……それ、あたしの(まだ飲みかけだったのに)」
 小声で夏希がボソッと。聞こえていないのかベルは気にも留めない。
 いつもは舞桜が仕切る生徒会だが、今日は(どうやら顧問らしい)ベルペースだ。
「生徒会って何人だったかしらぁん? ワン、トゥ、スリー、フォー……あらぁん、一人足らなくなぁい?」
 すぐに雪弥が説明してくれた。
「ゴリ子さんは家庭の事情とかで野生に帰りましたよ」
 ここは深く追求するべき?
 それともサラッと流すべき?
 夏希は訊かずにはいられなかった。
「家庭の事情って?」
「うん、なんでも地元でいい人が見つかったら結婚するとか。だから生徒会も辞任すると言っていたよ」
 言っていたよって雪弥君、あんたゴリラの言葉がわかるんですか?
 とにかく短い間だったけどお疲れ様でしたゴリ子さん。結婚して幸せになってね!
 そんなわけで話を戻そう。
 ベルは胸の谷間から一升瓶を出して、ラッパ飲みして『ぷはぁ〜』。あんたの胸は四次元ポケットか。
「エブリバディをここに集めたのは他でもないわ。ナウ、ワールドは未曾有のクライシスに直面しているのよぉん!」
 はい?
 話の内容も意味不明だが、そんなことより夏希は常々思っていることがあった。
「会話の中に英語が混ざってわかりづらいんですけど……ワザとですか?」
「ハーフって設定を忠実に演じているだけよぉん」
「設定……本当はハーフじゃないんですか?」
「それは、ヒ・ミ・ツ♪」
 ヒミツってなんだよ、気になるじゃないかっ!
 日本人離れしたベルの顔立ちとナイスバディは外国産の気がするが、どこまでホントでウソなのか、その判断は難しい。だって本人が?設定?発言を今したばかっりだし。
 というか、なに人とかそんなこと以前に、生徒の前でタバコは吸うわ酒は飲むわ(しかも一升瓶のラッパ飲み)、教員としてあきらかに不適合者だ。