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秋月あきら(秋月瑛)
秋月あきら(秋月瑛)
novelistID. 2039
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まおー転生

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 ハルキの罵声に舞桜は微かだが眉をピクッと動かした。
「逃げるだと……私がか?」
 振り返った舞桜。その表情はいつもと変わらない。しかし、どこか違う。
 舞桜はどこからか出した刀を抜いた。
「決闘の申し込みと受け取って良いのか、邪道?」
「おう、決闘でもなんでもしてやるよ!」
 威勢よく声を張ったが、ハルキの腰は完全に引けていた。
 なんでこんな展開になってしまったのか理解に苦しむ。だが、ケンカが起こっているということは確からしい。
 夏希は不安そうな顔をして、助けを雪弥に求めた。
「とめないと……」
「大丈夫だよ、天道は強いから手加減もできるから(さて、覇道の一族がどこまでやるか、お手並み拝見といこうかな)」
 微かだが雪弥は不適に嗤った。だが、それを見た者はいない。
 ハルキは握った拳に汗を掻いている。その表情を舞桜は見とった。
「大胆は勇気を、臆病は恐怖を……それで私に勝つつもりか邪道?」
「うっせぇ!(正面からいったら絶対オレ様が負ける……わけねーけど、万が一っていう可能性もあるからな)オレ様からケンカ売ったんだから、勝負の方法も決めていいよな?」
「好きにしろ」
「エクストリーム貧乏話で勝負だ!」
 なんだそれーッ!
「その勝負受けた」
 受けるのかーッ!
 どう考えても読んで字のごとくの競技だ。ちょ〜〜〜〜っお金持ちの舞桜に勝ち目などあるのか?
 雪弥はなぜかため息を落とした。
「ふぅ。僕は視察の続きがあるから行くよ(とんだ見込み違いだったな)」
 歩き去ろうとする雪弥に困った顔で手を伸ばす夏希。
「ちょっと鷹山くん!(……残されたあたしにどうしろと)」
 さあ?
 どうしましょう?
 ハッキリ言って夏希にはどうすることもできなだろう。ここはあまり巻き添えを食わないように、そーっと見守るのが得策っぽい。
 ハルキがビシッとバシッと先制攻撃を仕掛けた。
「オレ様から行くぞ!」
「掛かってこい」
「自分の髪と雑草を一緒に炒めて喰おうとしたことがてめぇにあるか! 異臭で死にそうになるんだぞ!」
 あー、髪の毛を燃やすと臭いよね……って、オイ!(ノリツッコミ)
 衝撃発言に固まっていた夏希だったが、どうにか口を開いてクエスチョン。
「なんで髪の毛?」